2013年、幼稚園児だった長男・琉ちゃろくんにホストの格好をさせてSNSにアップしたことで大炎上をしたYouTuberのちいめろさん。あれから10年が過ぎて、中学生になった琉ちゃろくんの現在に、SNS上では驚きと称賛の嵐が巻き起こっている。
ここでは、ちいめろさんによる著書『人と違うことはいいこと』(双葉社)から一部抜粋。あの「大炎上事件」の裏側を振り返ります。(全2回の1回目/後編を読む)
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あの「大炎上事件」はこうして起きた
ちいがこれまで様々な炎上やアンチ事件を乗り越えてきたのをずっと見守って、応援してきてくれた親戚ちゃんたちからしたら、いろいろご存知かと思うんやけど……。
ちいのことをあんまり知らない人からすると、やっぱりあの「琉ちゃろホスト写真」の一件は一番燃えた感があるんかな、って思う。
琉が生まれた頃から、あるアイドルを好きになったちい。それをきっかけに「琉をアイドルにした~い」なんて思うように。それで、「アイドルになるなら、幼少期から少しでも知名度を上げておきたいな♡」なんて思ってた。
アイドルにしたいのになんでホストの格好なん? っていう疑問はさておき(笑)、とりあえずは当時人気のメンズ雑誌に出ていたかっこいいホスト系モデルさんに寄せて、それっぽい雰囲気に作り込んでたの。
それこそ筋盛りとか、ホストっぽいヘアアレンジもがっつり真似っこしたりして。
琉ちゃんもノリよく楽しんでくれてる様子だったのもあって、ちいからしたら日常の親子遊びの中のひとつみたいなものやったし、ヘアアレンジやファッションを「ママがプロデュースしてる♡」みたいな感覚やった。
琉の泣き顔がネットにアップされ…
そんなある日のこと。
ツイキャスをしながら、いつもみたいに「お出かけ前の準備~♪」みたいな内容の配信をしながら琉のホスト風ヘアアレンジをしていたら、その最中、琉とひめが盛大にケンカをし始めちゃって!
まあ、うちは「ケンカ両成敗」っていう考え方ではあるんやけど、その時の経緯としては明らかに琉のほうが悪かった。それで、琉を叱ったら案の定メソメソ……。
そしたらなんと、そのときの琉の泣き顔をスクショして、その後ネットにアップした方がいて。
わかります?
こうやって切り取られてしまうと、当然「兄妹ゲンカが原因で泣いてる」っていう説明もないから、ヘアセットしているシーンでの泣き顔の瞬間にしか見えないんよね。
その写真をアップした人は、琉が泣くほど嫌がっているのに、ちいが無理やりホストっぽいヘアアレンジを強要してる、みたいな状況に見せたかったんかな……。
その後はもうあっという間!
その画像がツイッター内で鬼のように拡散&炎上!
長い長い垂れ流し動画の中の、ほんの一瞬の出来事の切り取り画像。それがまさかこんなことになるなんて! って、ちい自身もびっくりしたくらい。