宮崎さんの姉は「残念な気持ちでいっぱい」

 だが、裁判でこれを読む機会は与えられなかった。

 控訴審の判決後、改めて宮崎さんの姉に話を聞いた。

幼いころの宮崎さん(写真は宮崎さんの姉の提供)

「裁判所には再度別の陳述書を提出しましたが、今回の判決でも、読み上げる機会は与えられず、悔しくて、残念な気持ちでいっぱいでした。そんな時、加害者が声を荒げたので、私もこれまで抑えてきた気持ちが爆発してしまいました。裁判中取り乱してしまい、すみません……。私も多くの証言・証拠を見ていますし、これは加害者が主張するような冤罪ではないと思います。傷害致死ということになっていますが、今でも『殺人罪で裁いてほしい、そして罪を認めて償ってほしい』という思いは変わりません」

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 愛する妹の命を奪われただけでなく、裁判の場で暴言を吐かれた宮崎さんの姉。遺族の心に安らぎが訪れる時は来るのだろうか。

文春リークス

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