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驚きの理由で入居拒否に

 賃貸物件を借りる際、入居希望者の勤務先や収入などをもとに「入居審査」が行われ、審査が通れば入居が可能になる。しかし、入居が決まってから理不尽な理由で契約を破棄した大家も存在するのだという。

「40代のご夫婦から『別の不動産屋を介して◯◯という物件に入居が決まっていたが、大家さんの意向で契約破棄になったので、新たに部屋を探している』と相談を受けました。

 なんでもその大家は、ご夫婦が入居のあいさつに行ったときの服装が気に食わず『みすぼらしくてうちの物件にはそぐわない』という理由で、初期費用は返すから入居しないでくれ、と告げてきたそうです」(前出・不動産仲介業を営む豊橋さん)

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 相談に来た夫婦は定職もあり、家賃の支払い能力に何ら問題はなかった。それにもかかわらず、入居を拒否されてしまったのだ。

「たしかにその大家と対面した日、旦那さんはジャージを着ていたそうです。でも、清潔感もありましたし、私は“みすぼらしい”という印象をもったことはありませんでした。そんなひどい仕打ちを受けたのに『大家さんに苦痛を与えてしまうなら、無理に入居はしません』と先方の要求を飲んだそうです」

 この夫妻の物件探しは豊橋さんが全力でサポートし、満足のいく物件に入居ができたという。地震や火災、台風などの天災による住まいの被害を防ぐのは難しい。せめて、ヤバい大家が原因の“人災”くらいは回避したいものだ。