幼少期から両親による虐待を受け続け、「自分は虐待されていた」と気づくまでに20年余りを要したという漫画家の尾添椿さん。20代で戸籍の分籍と住民票の閲覧制限を行い、両親と絶縁するまでに至った。
ここでは、そんな尾添さんが心の傷と向き合いながら、これまでに出会った虐待経験のある友人・知人8人の人生を回想するコミック『こんな家族なら、いらない。』(イースト・プレス)より一部を抜粋して紹介する。
元実家が経営する不動産に勤務していた「竹中さん」が「ナイフで10回刺されたほうがマシ」と語るほどつらかったその半生とは——。(全3回の2回目/前回を読む)
◆◆◆