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「悪質な不正に手を染めるきっかけ」“ダイハツの天皇”白水宏典元会長(83)が「週刊文春」に初告白「俺に聞かれてもそりゃ無理だろ!」

source : 週刊文春 電子版オリジナル

genre : ニュース, 企業, 経済

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「度を越した利益追求に囚われ…」

 今回の不祥事に関する第三者委員会の調査報告書では、白水氏は事実上名指しされる形で登場している。

第三者委員会の調査報告書

〈ダイハツは、トヨタ出身の会長が2005年に就任し、創立100周年を迎えた2007年以降、軽自動車で収益を上げられるビジネスモデルを確立するための事業構造改革に注力した。その中で、開発の工数と予算を削減する観点からリードタイムを短縮する「短期開発」の具体的なアイデアや方法の検討が開始され(後略)〉

 ダイハツの元社員は「週刊文春」の取材に対し、白水氏についてこう語っていた。

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ダイハツに君臨した白水氏

「経営合理化を進めてダイハツを成長させた一方、度を越した利益追求に囚われ、悪質な不正に手を染めていく文化を作るきっかけとなった人物でもある」

 そんな白水氏は今、何を思うのか。2月上旬に自宅を訪ねたところ、取材に応じた。

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