〈あらすじ〉
米領サモアのサッカー代表チームは、オーストラリアに0対31で大敗して以来、10年以上FIFAランキングの最下位だ。米国サッカー連盟は“世界最弱”のチームを立て直すために、トーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)を派遣した。トーマスは選手や指導者としての能力はあるが、ある時期から問題行動が目立つようになり、サッカー界から追放寸前の状態にあった。
チームの目標は、2014年ワールドカップ予選での1ゴール奪取だ。しかし、のどかな島国の選手たちは、自信と戦意を完全に失っていた。
〈解説〉
実話をもとに、心に傷を抱えた孤独な男と弱小チームが、文化や価値観の違いを超えて理解し合い、再生する姿を描く。監督は『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティ。104分。
-
中野翠(コラムニスト)
★★★★☆心に傷を負った元サッカー選手が“世界最下位チーム”を立て直す……。ほぼ実話とか。南の島の暮らしぶりも笑いを誘う。
-
芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆毒が薄くて感じのよいコメディに仕上がっているが、驚きは少ない。原型のドキュメンタリーにはもっとえくぼがあった。
-
斎藤綾子(作家)
★★★★☆流れる時間、自然に浸る暮らし、知らないことを知る気持ちを、こんなに笑えて泣けて幸せに感じるとは。実像も必見。
-
森直人(映画評論家)
★★★★☆親しみ易さは満点級。この監督の初期のローカル色が戻り、『がんばれ!ベアーズ』型のお話と合体。元気の出る快作!
-
洞口依子(女優)
★★★★☆出演者のクールな面白さ。島の暮らしと根ざす信仰、西洋との関わりなど日本に通じる見解あり。多少の愚薄さも許容。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
ネクスト・ゴール・ウィンズ(英、米)
2月23日(金・祝)より全国公開
https://www.searchlightpictures.jp/movies/nextgoalwins