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ついに福岡で「トンコツ系」が少数派に転落…業界を震撼させる「豚骨ラーメン離れ」の3つの理由

source : 提携メディア

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このふたりの話を受け、福岡に住む女性(36歳)に尋ねると、「基本は豚骨ラーメンが好きなので、ラーメンといえば豚骨を食べることが多いが、非豚骨を食べたい気分のときもある。非豚骨はひとつの食カテゴリという認識」と言う。

豚骨は福岡から消えるのか

さまざまなカテゴリのラーメン店が存在する東京のような大都市と異なり、福岡のラーメンは豚骨がベースにあり、ラーメンといえば豚骨ラーメンという感性は人々の間で共通しているようだ。

さらに、豚骨ラーメンへの愛をたくさんの福岡県民から聞いた。「自分はどこどこの豚骨ラーメンが好きだ」と語れるくらいに。これは大きな都市ではありえない感覚だろう。

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非豚骨ラーメン店は増えているが、豚骨ラーメン店も変わらず存在する。豚骨をベーシックなラーメンと捉える福岡の人々にとって、非豚骨はベーシックとは異なるラーメンのいちカテゴリである。非豚骨・豚骨は「共存」という形で、福岡の街にあり続けることだろう。

池田 園子(いけだ・そのこ)
ライター
プレスラボ社長。2009年楽天入社。2012年ライターとして独立。2016年から4年「DRESS」編集長を務める。2020年2月代表交代に伴い現職。著書に『はたらく人の結婚しない生き方』(クロスメディア・パブリッシング)がある。
ついに福岡で「トンコツ系」が少数派に転落…業界を震撼させる「豚骨ラーメン離れ」の3つの理由

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