最終的に織田無道さんが「うちのお寺で何してるんだ」と怒って、ナイナイさんたちと一緒に逃げる際に「あっ、そういえばお饅頭、ありがとうございました」って返したら織田無道さんが「お饅頭、取ったな」とますます怒って。矢部さんからは「あれは吉野、やばい。面白かった」、岡村さんも「あれはやられたと思ったで」と褒めていただいて。
バラエティーの世界でもハングリーに考えれば上に行けると思って。そこから番組で自分が求められているものは何だろうと考えて、そこに特化してやるようになっていきました。
テレビの収録で週刊誌に載っていたゴシップをそのまま発言
ーー吉野さんは毒舌キャラになり、人気を博していく。一方、毒舌が徐々にエスカレートしていった印象もあります。
吉野 私がこれを言ったら面白いだろうというものが、どんどんとスタッフさんからカンペで出されるんです。当時見ていた方だとすごい話をする子という印象だと思うんですが、実際はカンペだったり、ちょっとした話を大きく話していたりしました。
ーー毒舌がエスカレートする中、日本テレビのバラエティー特番の収録での芸能人の裏話をするコーナーで「あのタレントは社長と付き合っている」「あの女優は尻軽で誰にでも抱かれる」と発言していたことが週刊誌に報じられ問題になります。
吉野 本番直前に裏話をしなきゃいけないと知ったんです。どうしようとパニックになって、そこで「週刊誌に載っていたゴシップを言おう」と思ったんです。週刊誌に載ってた話をそのまま言ったら、それが収録ではすごく受けたんです。
バッシングとスキャンダルで仕事が減少
ーーただその発言が複数の週刊誌で報じられたことで、世間からもバッシングを受けるようになります。また暴露されたタレントサイドからも事務所に苦情が来たそうですね。
吉野 「なんで週刊誌に書いてあるのに、私が言ったらダメなんだろう」と思ってしまってました。まだ16~17歳の時で大人の事情がわからなくて、なんでバッシングを受けるのかと悩みました。
後々になって、例え週刊誌に書いてあっても、芸能界にいる人間が言うと信憑性が出るからやってはいけないことだって知って。それまでそうしたことも知らなかったんです。
ーーそこに追い討ちをかけるように関西ジャニーズとの交際が週刊誌で報じられ、そこで未成年で喫煙していることがバレてしまいます。
吉野 マネージャーとも話し合って「これから番組出演の際は発言に気をつけよう」と次の段階に進もうとしている頃でした。週刊誌に書かれる1年前にはその彼氏とは別れていたので、週刊誌もずっと温めていたんでしょうね。今来たみたいな感じでした。