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小6で芸能界デビュー、10代で「引退も考えた」俳優・吉野紗香がそれでも「息子と一緒に芸能活動をしたい」理由

吉野紗香さんインタビュー#3

2024/04/13

genre : エンタメ, 芸能

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 1990年代、チャイドルブームの中心として人気を博し、その後は女優、さらにバラエティー番組でも活躍した吉野紗香さん(41)。結婚からカナダでの生活、海外映画祭での驚きの出来事、そして長男であるナユタ・セナくんへの思いまで語ってもらった。(全3回の3回目/最初から読む

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20歳で心境が大人に変わり始める

ーー吉野さんはとにかく売れるために自分を追い込んで、走り続けてきました。その心境が変わり始めたのはいつ頃だったんでしょうか。

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吉野 20歳ぐらいだったと思います。ちょうどその頃にうちの夫と出会っていて付き合い始めたんです。友達の友達として知り合って、私の一目惚れでした。

吉野紗香さん お子さんのナユタ・セナくんと ©橋本篤/文藝春秋

 夫は日本生まれ日本育ちのアメリカ人なんですけど、カナダ留学から帰ってきた頃で芸能人としての私のことを知らなかったんです。バッシングがあったことで、芸能人の吉野紗香として見られるのが怖かったんですが、彼はそうした流れだったり、芸能人としての私を知らないで見てくれるので、怖くなかった。

 ある時、仕事でハワイに行ったんです。その時にハワイ在住の方が、私が誰かも知らないのに「あなた、いい心を持っているわね」って話をしてくれて。その時に「私のこと知らないのに、私の奥底のところを見てくれてるの?」って感じて。それまで虚勢を張って一番になると自分に言い聞かせて、毒舌を言ってでもやってきた自分の殻を取ってもいいんだとなったんです。

 今までは送り迎えを車でしてもらってたけれど、自分でやろうと運転の免許を取って、現場に1人で車に乗って行くようにしたり。そうやって大人になっていきました。 

©橋本篤/文藝春秋

付き合っていた彼氏をナンパした女性モデルに水をかけ…

ーー芸能界ではやれなかった大人になるための準備を20歳からやり始めた。

吉野 そうですね。普通なら学校などで学んでいく上下関係だったり、言ってはいけないことは言わないということを学ばずにきました。逆に私は芸能界で上下関係を気にしない、言ってはいけないことを言うことを良しとされてきた。でも、その頃にそうしたことを学ぶことで本当に心も落ち着いてきました。

ーーただ、その頃にあるパーティーで旦那さんがある女性モデルにナンパされたことに怒り、その女性に水をかけたと報じられましたね。

吉野 懐かしい(笑)。当時は夫とお付き合いの状態ですけど私がトイレに行っている間のことだったので「ナンパされた?」とちょっと盛り上がっちゃって。つい感情的になって。節度がなかったですね。

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