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「教育すらまともにできていない」と厳しい声も…
現役時代は、横綱の品格を問われる取り口や不遜な発言が何度も物議を醸し、“問題児”として知られていた元白鵬こと宮城野親方。
「現役時代に残した功績は立派だが、あれだけ懲戒処分を受けた横綱もいない。引退の際は、切望していた“一代年寄”が事実上の廃止になったどころか、間垣株を襲名するにあたって、白鵬は先代宮城野親方の同席のもと、相撲協会から誓約書にサインをさせられている。
内容は、『諸先輩親方の言うことを聞き、相撲界のしきたり、ルールをしっかり守るように』という当たり前のこと。こんな誓約書が作られること自体が前代未聞のことで、白鵬はそれだけ信用されていなかった」(協会関係者)
当時の年寄資格審査委員会では、白鵬に対して「10年間は部屋付き親方として、親方業を習熟すべき」という厳しい意見も出たほどで、
「その見方は間違っていなかったことになる。部屋の師匠になったはいいが、白鵬はせっせと有望な弟子を集めるのには熱心な一方で、入門させた後は、教育すらまともにできていないことが、今回の件で明らかになった。事前に『部屋取り潰し』の案が出たのも、過去のいきさつに照らせばなんら不思議ではない」(同前)
師弟そろって、自業自得の帰結だったのである。