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《祝・結婚》「僕にとってはそれが何よりも幸せ」大谷翔平がWBC直前に語っていた“知られざる私生活”

『大谷翔平は、こう考える 不可能を現実に変える90の言葉』より #6

2024/03/01
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 にもかかわらず、中学3年生の頃には「ダルビッシュみたいな投手が岩手にいる」と言われるほどのボールを投げていたわけですから、凄まじい素質の持ち主です。佐々木洋監督には菊池雄星が体重を20キロ増やすことで、スピードも20キロ増したという経験があり、大谷の体重が80キロを超えれば、160キロのボールが投げられるのではという予測がありました。結果、食事の量などを増やすことで体重を増やし、ボールのスピードも増しますが、さらなる成長には最新の理論が必要でした。

 日本ハムに入団して3年目を終えた冬、日本ハムはメジャーで活躍するダルビッシュ有を招き、大谷を含む何人かの指導を依頼します。ダルビッシュは大谷たちと共に合同トレーニングを行い、栄養学とトレーニング理論を伝えます。以来、大谷は食事から砂糖を排除し、白米ではなく玄米を食べるようになり、トレーニング方法も変えます。その効果は絶大で、2016年の圧倒的な成績につながったのです。

©文藝春秋

「その1杯2杯で変わってしまう」大谷がお酒を飲みに出かけない理由

必死こいて2時間3時間やったのが、
その1杯2杯で変わってしまうってなってくると
飲めないですね

(「別冊カドカワ大谷翔平」P23)

 2023年のオールスターで最も注目を集めたのは大谷翔平でした。オールスター前の記者会見では、取材を希望する会社や記者の驚くほどの多さがその人気の高さを示していました。

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 普段は野球に関する質問がほとんどの中、「外食」について質問された大谷は「(シーズンに入ってからは)外食は記憶にないですね。次の日もまた試合があると、遅く帰ってくるわけにはいかない」と答えています。

 実際、シーズン前のWBCで大谷がチームメイトと食事をしている風景が「珍しい」と言われたほど、大谷は外食をほとんどしませんし、もちろんお酒を飲みに出かけることもまずありません。まったく飲めないわけではなく、日本ハム時代は「先輩とご飯食べに行っても1杯ぐらいは飲みます」と話しているように、「普通ぐらいには飲める」ものの、「飲みたい」という気持ちになることはないといいます。理由はこうです。

「時間もないですし、トレーニングも結構やってるんで。必死こいて2時間3時間やったのが、その1杯2杯で変わってしまうってなってくると飲めないですね」

 成長に必要な優先順位の中で、お酒や外食が占める場所はゼロに近いのでしょう。

《祝・結婚》「僕にとってはそれが何よりも幸せ」大谷翔平がWBC直前に語っていた“知られざる私生活”

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