JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアーの24年シーズンが沖縄で開幕した。初戦となった「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」(2月29日〜3月3日、琉球ゴルフ倶楽部)は、最初から最後まで岩井千怜(21)に沸き返った。
初日から単独首位で発進した千怜は、2日目こそスコアを6つ伸ばす快進撃を披露した西郷真央(22)らに抜かれ3位に後退したが、3日目は7つ伸ばして首位を奪還。そして最終日は5バーディー、ノーボギーで逃げ切り、2位に2打差の通算18アンダーで快勝した。
姉・明愛(21)とともに、二卵性の双子姉妹プロとして知られる千怜。明愛は昨年に年間3勝を挙げて大活躍。千怜は一昨年、昨年とそれぞれ年間2勝ずつを挙げ、今回が通算5勝目となった。
「いつか私たちの顔を飛行機に描いてもらえるように頑張りたい」
双子であっても、見た目の特徴は少し異なる。ショートヘアの明愛はパンツのゴルフウエアがよく似合う爽やかな雰囲気。一方、セミロングの千怜はスカート姿が多く、長いまつ毛も際立っている。
だが、プレースタイルには共通点がある。優勝争いの真っ只中にもかかわらず、ティーアップをせずにドライバーで打つ「直ドラ」を迷わず披露するなど、姉妹のゴルフは見ていて楽しい。「ワクワクするプレーで笑顔を届けたい」は、すでに姉妹の決まり文句。その傾向がより強いのは千怜のようで、周囲をぎょっとさせる発言が飛び出すこともある。