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 Bさんも、Number_iの3人がやりたかった「5人のキンプリではできなかったこと」が見られたことを喜んでいました。

 キンプリに残った2人(永瀬廉さん、髙橋海人さん)が着々と2人らしい世界を築きつつあることも、『GOAT』を受け入れられた理由だと言います。

「ichiban」ではすでにHIPHOP路線を披露していた King & Prince公式YouTubeより

『GOAT』のMVを見て「なんと言っても、女性との絡みがなくて安心した」というのはCさんです。

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「私が心配していたのは、恋愛強者のパリピソングみたいなMVを見せられて、置いてきぼりになることでした。正直、『GOAT』でNumber_iがセクシーなお姉さんと絡んだり、美女とイケメンが入り乱れる英語のパーティーソングっぽい曲だったら“蚊帳の外感”に怯んでいたと思うんです。おしゃれじゃないファンは足切りされてしまうんじゃないかって。

 たとえ演技だとしても、メンバーが女性と親密に接する様子はあまり見たくないし、ダメージを受けるタイプなんです。

 今まで旧事務所を離れた人の中には、クラブミュージックっぽい方向に行ったりアダルトな雰囲気に舵を切る人もいたので、それ系が苦手な自分はびくびくしていましたが、安全確認できてホッとしています。

 過去は消えてなくなるわけじゃないから、『シンデレラガール』の初々しい彼らを観たかったらいつでも摂取できますし。これからどんどん美味しいものが積み上げられていくと思うので、期待しかありません」

キラキラの王子様スタイルだった平野紫耀 「シンデレラガール」King & Prince公式Youtubeより

「推しが女性ダンサーと踊るのさえ、あまり愉快な気分で見られない」

「推しが女性ダンサーと踊るのさえ、あまり愉快な気分で見られない」というCさんは、『GOAT』の硬派なMVを“健康優良MV”だと感じたと言います。確かに、いつになっても、いくつになっても、仮想であっても、恋愛の雰囲気をだされることを好まない人は少なくありません。

 その点、恋愛的な要素をズバッと省いてテーマを自己紹介や決意表明に特化した『GOAT』は「推しの初球として申し分ない」とのこと。

「HIPHOPは全然好きじゃなかったけど、Number_iが歌ったことでアウェーからホームになった」というDさんの感想も興味深いです。

「なんの変哲も無い場所も、推しが訪れたら聖地になりますよね。それと同じで、私は推しが楽しくパフォーマンスしてくれたらHIPHOPでも演歌でもありがたく拝聴できます。そういう意味では、デビュー曲が『GOAT』でなくて別の曲だったとしても、応援の熱量は変わりません。推しがきっかけで知らないジャンルの曲に触れて、自然に“好き”の領域が広がるのは嬉しいです。私みたいな人も多いと思います。

 曲ではありませんが平野紫耀さんがイヴ・サンローラン・ボーテのアジアアンバサダーに就任したのをきっかけに、気後れして手が出なかったハイブランドのコスメを“これは推しグッズだ”と思うことであっさり買えました(笑)。推しが誘ってくれるおかげで不得手も攻略できるので、Number_iにはヲタ受けみたいなことは気にせず、どんどん未知の世界を見せてほしいです」