“オシリーナ”の愛称で人気グラビアアイドルとして活躍した秋山莉奈さん(38)。もともと自分の体にコンプレックスがあり、水着になることにも抵抗感しかなかったという秋山さんはなぜグラビアの世界へ飛び込んだのか。“オシリーナ”誕生の経緯を聞いた。(全3回の1回目/続きを読む)
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中学3年で「仮面ライダーアギト」のヒロイン役に抜擢
ーー秋山さんは子どもの頃はどんな子だったんですか。
秋山 外で遊ぶのが好きで、髪は短かったですし少年でした(笑)。当時はJリーグが流行っていて、サッカー選手になりたくって。そんな時に今の事務所にスカウトされて「サッカーじゃなくていいや」と芸能界に入りました。人と違うことをやるのが好きで、中学でもみんなが紺のコートを着る中、一人だけ白のコートを着て、ピンクのマフラーをしてました。
ーー「仮面ライダーアギト」のヒロイン役に決まったのは中学3年生の頃ですね。
秋山 中学3年でそろそろ受験だからとこれを最後に一回仕事を休もうというタイミングで受けたのがアギトのオーディションでした。
オーディションの日は朝からモデルの仕事があったので変にテンションが高くて、オーディションでもとにかくしゃべり倒していて、幼馴染の恋愛事情までしゃべっていたのを覚えてます(笑)。後日、マネージャーさんから合格したと聞いて。それで受験前に仕事を辞めるという話はなくなり、仕事を続けました。
ーーアギトで演じた風谷真魚は秋山さん自身も反映されているとか。
秋山 等身大でいきたいとスタッフさんに普段どういう格好をしているのか聞かれました。それで演じた風谷真魚も白いコートにピンクのマフラーになりました。あと私は中学ではテニス部だったんで、真魚もテニス部設定でした。
ーー仮面ライダーの撮影は厳しいと聞きますが、実際はどうでしたか。
秋山 ドラマ自体が初めてだったので、厳しいのが当たり前だと思っていたので大丈夫でした。むしろ仮面ライダーで基本を学んだので、ほかの現場にいくようになってからは物足りなさも感じてました。
仮面ライダーは立ち位置や目線と細部にも厳しくて。他の現場だったら「だいたいでいいよ」という目線も「ずれてる」とか「重心もっと右」とか細かい。でも怖いということはなかったです。スタッフのみなさんに愛があるんですよ。だから厳しく言われても追い詰めてこない。
何回もNGで撮り直しとなると、フィルムで撮っていると妥協も出てくるじゃないですか。でも仮面ライダーのスタッフさんは良いものを撮るためだったらとことん付き合ってくれる。そういう部分が伝わってくるので頑張ろうと思ってました。