1ページ目から読む
2/3ページ目

自分の殻を破るためにグラビアの道へ

ーー秋山さんは後にグラビアで活躍されますが、当時は全身タイツのような衣装を着るのも嫌で泣いたと聞きました。

秋山 「劇場版 仮面ライダーアギト PROJECT G4」の時ですね。黒の衣装だったんですけど、下着のラインが透けていて、恥ずかしくって泣きましたね。当時は人前で水着になったこともなかったので、パニックになったのを覚えてます。

ーーそんな秋山さんがどうしてグラビアの道に進むことになったのでしょう。

ADVERTISEMENT

秋山 「仮面ライダーアギト」の後も昼ドラに出たりと活動はしていたんですけど、忙しくなく学業メインで宙ぶらりんな状況だったんです。ただ、卒業後は芸能界でやっていくとは決めていて、どうしたらお仕事がもらえるのかなって考えた時に、まず人に「秋山莉奈」という名前を知ってもらわないといけないって考えてたんです。

©釜谷洋史/文藝春秋

 仮面ライダーに出た直後に「sabra」という雑誌で一度だけグラビアをやったことがあったんですが、事前のイメージとは違っていてグラビアに魅力も感じていました。それに周りにグラビアをやっているお友達もできていて、じゃあグラビアをやってみようと思ったんです。私はよく「自分の殻を破りなさい」って言われていて、自分の中で一番選択肢になかったグラビアを選ぶことで殻を破れるとも思って。

 そこで急に事務所に行って「グラビアをやります」と言ったのを覚えています。ただ性格的には前に出るタイプでなかったので事務所からは「無理無理無理。莉奈には絶対できないよ」ってすごく止められました。そこを説得してグラビアを始めることになりました。

ーーその頃には水着になることへの抵抗感はなくなっていたんですか。

秋山 いえ、抵抗感しかなかったです。肌を見せることもあったし、私は少年みたいに育ってきたので色気とは無縁で生きてきたんです。だから男の人にそういう目で見られるのも抵抗感はありました。あと自分の体にすごくコンプレックスがあったので。

ーー体のコンプレックスというのはお尻のことですね。

秋山 ずっとコンプレックスでした。アギトの時にスーツを着る時にも「ああ、私のお尻大きいな」ってすごく思ってましたし。当時は腰回りがピタッとしたズボンが流行っていたんですけど、私がはくとお尻が強調されるから嫌でした。お尻の肉を削りたいとずっと思ってました(苦笑)。