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「愛理さんとの共演は、大変なところが全くない」

——石田さんは、実際に共演されてみていかがでしたか?

石田 何でしょうね……思った通り、でした。

鈴木 おおっ!

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撮影=杉山拓也/文藝春秋

石田 大変だなと感じるところが全くない。もうとにかく、楽しかったです。石田組のメンバーもすごく楽しんでいる感があって……僕も、明日が楽しみです。

鈴木 嬉しいです!

石田 とにかく、愛理さんはやっぱり上手いなと。いやぁ……いいっすねえ。

鈴木 本当ですか⁉  ふふ、録音したいです、今の一言。私はもう「ついていきます、組長!」という気持ちです。石田組の皆さんがライブでいつも大事にされている空気感に、私も組員の一人として混ざらせていただくので。ワクワクドキドキしております!

石田 やはり客層がいつもの石田組の公演とは違うと思うんですよ。愛理さんのファンも沢山いらっしゃるでしょうし。その意味でも楽しみです。

——石田組の皆さんにとっても、これまでにない層に音色を届けられる機会ですものね。しかも今回は”石田組から鈴木愛理への挑戦状”と銘打たれた公演で、共演かつ競演でもあるという。告知ビジュアルにもピリッとした緊張感が漂っています。

石田 (スタッフを振り返って)このタイトル、誰がつけたの?

鈴木 あはは、言うんじゃないかなと思いました。たまたま撮影日の衣装が、石田さんは赤、私は白だったんですよね。「紅白戦になってる!」ってびっくりしました。

——リハーサルからも感じましたが、流れるように最適解へと進んでいらっしゃいますね。そもそもお二人の出会いは、鈴木さんが司会を務めているNHK『クラシックTV』がきっかけでした。ゲスト出演された石田さんの音色にその場で惚れ込んだとのこと、鈴木さんは当時から共演の場を願っていらしたのでしょうか?

鈴木 いやもう、共演だなんておそれ多い!本当に「ファンです!」なので、まさか同じステージに立たせていただけるとは……最初、嘘かな?と疑ったくらいでした。初めてヴァイオリン奏者の方とご一緒できて、しかも大好きな方とだなんて、ダブルパンチの衝撃で。「2月が来るのが怖い!」ってずっと思っていたんですけど、でも、すっごく贅沢な機会だなって。