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明日の公演は「絶対盛り上がるんですよ。間違いない」

——おっしゃるとおり、コロナ禍によってより「一期一会」の意味合いが強まりましたよね。「いつかできる」と先延ばしにしている暇はない、やりたいものをすぐさまやる、と申しますか。そんななか、石田組としてこの先どのような展望を描いていらっしゃいますか?

石田 愛理さんとのコンサートについていえば、明日の2公演でコラボして、その後にはっきりと共演の予定が入っているわけではないですけど……。

鈴木 おっ?

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石田 ……またいつかできたら嬉しいですね。

鈴木 言いましたね、今!

撮影=杉山拓也/文藝春秋

石田 明日の本番、絶対盛り上がるんですよ。チケット完売でお客さんもいっぱいだし、もう間違いない。その勢いにのって、愛理さんと演奏できる機会がまたあればいいなと思います。

鈴木 だって石田さん、『クラシックTV』を乗っ取ろうぜ!くらいの意気込みでしたもんね。

石田 石田組で出演したいんです。僕、実はいっぱいあるんですよ、目標が。今年の11月には武道館で初めて公演するんですが、もちろん決まった時はめちゃめちゃ嬉しかったんですけど、そこで満足したら終わってしまうので。

——ご著作でも「常に具体的な目標を持ち、言葉にして、有言実行する」と書かれていましたね。

石田 野望はまだまだありますよ。大阪城ホールでもやりたいし、最終的にはKアリーナ横浜を20000人のお客さんで埋め尽くしたいし、紅白にも出たい。そこに向かうためにも、とにかくひとつひとつの公演を全力でやります。お客さんに喜んでもらって、また聞きに来てくださる人を一人でも多くできたらと思っています。

「映画が一本できそう」なほど、濃密だった20代

——まずは武道館での初公演を楽しみにしております。鈴木さんは今年30歳を迎えられるということで、20代の集大成となるニューアルバム『28/29』を3月20日にリリースされますね。

鈴木 4月で30歳になるので、その直前に滑り込みで、石田さんとのコラボというこんなに素敵な機会をいただいて……。20歳からの10年間を振り返ると、最初の3年はグループアイドルだったんですよね。そこから今に至るまでの日々が「えっ、本当にたった10年間⁉」と怖くなるほど、あまりにも濃密すぎて。ソロになって環境もガラッと変わりましたし、映画が1本できそうな10年間でした。もはやほぼ全ての人生だったんじゃないかなと思うくらい。

 でも、私は早く30歳になりたくて。ある方が「29歳は子供の最年長だけど、30歳は大人の0歳だから。これからできることの方がいっぱいある」とおっしゃっていたんです。まさにその通りだなって。昔想像していたよりも30歳ってまだまだ若いし、やりたいこととか、やれることも増えてくる年齢なので。

——やりたいこと、鈴木さんご自身もたくさん思い描いていらっしゃいますか。

鈴木 ありすぎるくらいです。でもいろんな挑戦をするなかで、「無理無理、緊張する!」と感じるような、自分にとって意外なお仕事の方が向いていたり、長く続いたりする人生だったので。そうしたチャンスをいつでも掴めるように、とにかく体調管理に努めたいですね。やっぱりエンタメをずっとやりたいので、人を元気にするためには自分も元気でいないと。