・チャットでの悪口
「(A子さんが)ほんとうにうざいよね」「死んでほしい」などのやりとりを行なっている。たまたま、女児はこのチャットを見ていた。
・「ドッキリ」
例えば、友人関係を解消すると通告して、後で「ドッキリでした」と遊びやふざけのように装う「縁切りドッキリ」や、一緒に下校する約束をした後で男子児童にA子さんに話しかけさせ、その間に別ルートで先に帰ってしまうなど。20年7月から9月の間に、少なくとも5、6回は行われていた。
・無理やりマスクを取る
・悪口を書いた紙を机に入れる
「報告書では『ドッキリ』はざっくりまとめられていますが、『エクステを隠す』など複数の手口で仕掛けられていたようです。また5年生の頃から続いていたようで、事実をしっかり明らかにしていじめと認定してほしいです。認められた以外にも加害児童たちが『公開処刑』と呼んでいたものがあり、わざと他の児童の前で“縁切り”をするのです。これは計画書もありました。主犯格の児童の1人は『お前ら黙っとけよ』と周囲で見ていた人を脅したようです。脅された児童の1人が、『あの時、言っていれば……。ごめんなさい』と後に話してくれました。事前に計画書を作るなど、本当に悪質だと思います」(父親)
「ころしかたノート」はいじめとは認定されなかった
一方で調査委員会は「ころしかたノート」については、「亡くなった女子児童がノートに書かれた内容を読んだとは認定できない」として、いじめとして認定しなかった。
いじめと自殺の因果関係については、「安全安心な学級が形成されず、長期間人間関係のストレスにさらされたことが、心を弱らせる一因となった」としながらも、「重大事態の原因は複合的なもの」と位置づけ、直接的な因果関係を否定している。
「原因につながるところを、『因果関係は不明』というふうな終わり方になってしまっています。これではいつまで経っても、いじめはなくならないんです。絶対に、責任の所在をはっきりさせないといけない」(父親)
両親の願いは何だろうか。
「今回、公開された報告書ではチャットの悪口について、わざわざ『タブレット端末がいじめの温床になっていた、とするのは適切ではない』と注釈があります。こんなことを言う必要があるんでしょうか。報告書では触れられていないことも多い。本当に再発防止に取組むのであれば、いじめの実態をもっとちゃんと深く調査をしてもらいたい」(父親)
今後は、3月28日に町田市側と面談を行う予定だという。