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 食費については、なるべく自炊をするようにしています。ただ自炊と言っても、冷凍していたお米をレンジでチンして、魚をフライパンで焼いて、味噌と乾燥ワカメとネギにお湯を入れて味噌汁を作るだけの日も多いです。フライパンを持つのも嫌なくらい疲れているときのために、冷凍保存できる弁当も作り置きしています。1食400円前後とお手頃な値段で利用できるうえに、管理栄養士監修のレシピを参考にしているから栄養もしっかりとれるんですよ。

節約を始めて「人生の満足度」がアップした理由

――被服費や娯楽費もかなり安いですよね。「外に飲みに行きたい」「新しい服を買いたい」と思うことはないのでしょうか?

ふゆこ もちろんあります。そんなときは、欲しいものを「つけ麺」に置き換えて、本当に必要かどうか考えるようにしています。

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――つけ麺に置き換える?

ふゆこ 私、つけ麺が大好きなんです。つけ麺の値段を1杯1000円と仮定して、欲しいもの・やりたいことの費用と比較し「つけ麺よりもこっちのほうが欲しい」と思えたものにだけ、お金を使うようにしています。

――以前は化粧品にお金をかけていたと言っていましたが、現在はどうですか?

ふゆこ 節約を始める前は、基礎化粧品だけで毎月数万円はかけていましたが、今は400円のワセリンを半年に1回買う程度。雑誌やYouTubeで気になるコスメを見つけても、「このリップ1本でつけ麺が2杯も食べられるなら、つけ麺にお金を使いたい……」と思うようになりました(笑)。

前編でも話したように)以前は「社会人はこうあるべき」「女性はこうあるべき」といった固定観念に囚われて、高い化粧品を買ったり、気乗りしない飲み会に参加したりしていました。でも今は、他人軸ではなく自分軸で考え、必要なものにお金を使えているから、節約のストレスはほとんどありません。むしろ、節約を始めてからのほうが人生の満足度が高いんですよ。

 

なぜ辛かった節約が“苦”ではなくなったのか

――なるほど。ただ、趣味や好みが明確にある人ならいいですが、そうでない人は何にお金を使うのか優先順位を決めるハードルが高そうです。

ふゆこ 実は、私がそうだったんです。自分が何にお金を使ったら幸せで、何なら削ってもストレスを感じないのかが分からなかった。だからまずは、徹底的に生活費を切り詰めることから始めたんです。これまでは毎日のようにコンビニに寄っていたし、「欲しい」と思ったコスメはすぐに買っていたから、それが一切できなくなって最初は辛かったんですよ。でも、続けていくうちにだんだん“苦”ではなくなっていって。