借金450万円、貯金40万円の状態から節約に取り組み、わずか4年で資産1000万円を達成した、節約オタクふゆこさん(31)。現在は節約・投資系YouTuberとして活動し、自身のYouTubeチャンネルは登録者数50万人を突破(2024年3月時点)。昨年12月に上梓した著書『貯金はこれでつくれます 本当にお金が増える46のコツ』(アスコム)も増刷を重ねている。

 そんなふゆこさんに、節約を始めたきっかけや、会社員時代に浪費していた理由、節約を通して変化した価値観などを聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)

節約オタクふゆこさん(写真提供=アスコム)

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「生きるだけで、こんなにお金がかかる」と痛感した学生時代

――ふゆこさんは現在、節約・投資系YouTuberとして活動していますが、少し前までは会社員をしながら節約に取り組んでいたそうですね。

節約オタクふゆこさん(以下、ふゆこ) はい。YouTuberとして独立してからは、まだ1年くらいです。それまでは、新卒から約5年間、電子部品メーカーで開発職をしていました。

――いつから節約に興味を持ち始めたのでしょうか。

ふゆこ 本格的に節約に取り組み始めたのは、社会人2年目頃からです。でも、学生時代から興味はありました。

 大学院生のとき、初めて一人暮らしを経験したんです。当時は理系の大学院に通っていたので、研究で忙しく、遊ぶ暇はほとんどありませんでした。なのに、毎月15万円以上が消えていって……。そのときに「生きるだけで、こんなにお金がかかるんだ」と痛感しました。でも、社会人になって毎月給料をもらえるようになったら、節約どころか浪費をするようになってしまったんです。

 

社会人2年目で奨学金の返済が450万円ほど残っていた

――お金への不安は抱えていたのに?

ふゆこ 「ちょっとの贅沢で仕事のストレスを解消できるなら……」と、浪費を繰り返していました。大学院卒の研究職だったので、初任給は年収350万円程度。同年代より少し多い給料をいただいていたのも、お財布がゆるくなった原因だと思います。その結果、社会人2年目の貯金額は40万円。大学進学時に借りた奨学金の返済が450万円ほど残っていたから、完全に赤字でしたね。

――どのようなことにお金を使っていたのでしょうか。

ふゆこ 当時一番お金を使っていたのは、化粧品ですね。ドラッグストアだけでなく、デパートでも基礎化粧品やファンデーションを買っていました。

 そのほかにも、コンビニスイーツを買うとか、のどが渇いたら自販機でジュースを買うとか、ランチにセットドリンクをつけるとか。