貯金や節約に興味を持ち始めた“きっかけ”
――どれも「自分へのちょっとしたご褒美」の範囲内のようにも思いますが……。
ふゆこ 私もそう思っていました(笑)。外食は週に1、2回程度だし、服だってセールの時に購入していたから、むしろ「慎ましく生きている」と思っていました。でも私は「ちょっとしたご褒美」を毎日のようにしていたから、お金が貯まるわけがなかったんですよね。
「さすがにマズイかも」と思って、家計簿用のノートを買ったり、自炊しようとスーパーで食材を買いだめしたりもしたんですよ。でも、ズボラな性格の私には続けられなくて……。
――その状態から、どうやって4年で資産1000万円を達成できたのでしょうか。
ふゆこ お金に関する情報をダラダラとでも集め続けていたのがよかったのかもしれません。もともとYouTubeが好きで、美容やコスメの動画をよく見ていたんですよ。お金の不安を感じるようになってからは、節約系や投資系のYouTubeも見るようになりました。そこで、30歳で会社を退職し、現在は株式の配当金で生活をしている「三菱サラリーマン」さんの存在を知って。
当時の私は、「どんなに仕事が辛くても、一生会社員として働かないといけない」と思っていました。でも、若いうちから貯金や投資に力を入れて経済的自立を獲得し、早期退職を目指す「FIRE」という生き方があると知って、漠然と不安を抱えていた将来に希望が持てたんです。
ためらっていた貯金や節約を本格的に始めた理由
――FIREを知ってから貯金に力が入るようになったのですか?
ふゆこ はい。でも、すぐに行動に移せたわけではありません。「もともと高収入の人や、投資の才能がある人にしかFIREはできないんじゃないか」とためらってしまって、しばらくは指をくわえて動画を見ているだけでした。でも、ふと「人より稼ぐことは難しいけど、人よりお金を使わないことなら、工夫次第で私にもできそう」と思えた瞬間があって。そこから本格的に節約を始めました。
――毎日情報に触れているうちに、少しずつ意識が変化してきたんですね。
ふゆこ そうだと思います。実は、『貯金はこれでつくれます』の担当編集さんも、この書籍に関わるようになってから年間貯蓄率が10%も増えたと言っていたんですよ。本でもYouTubeでも、どんな形でも良いので、情報に触れ続けることで少しずつチャレンジするハードルが下がっていくのだと思います。