「ものすごい費用対効果だった」最初に取り組んだ節約とは?
――節約へのハードルが下がってから、最初に取り組んだことを教えていただけますか。
ふゆこ 固定費の削減です。食費や娯楽費の節約は我慢が必要な場合もありますが、通信費や家賃光熱費といった固定費は、一度手続きをしてしまえばあとは自動的に削減されていきますから。
私は電気会社の乗り換えをしただけで、光熱費が年間1万7千円も安くなって驚きました。乗り換え手続きって面倒で、腰が重いですよね。でも、スマホで手順通りに15分ほど作業するだけで2万円近く貯金ができると考えたら、ものすごい費用対効果だと思いませんか?
この体験がモチベーションとなって、次はスマートフォン、その次は家賃……と固定費を見直していきました。
このように、節約はやったらやった分だけ、きちんと効果が現れます。当時は仕事で悩んでいたから余計に、節約に面白さを見出していたのかもしれません。
「年収も150万円アップしたのに…」会社員時代に抱えていたストレス
――仕事では、どんなことで悩んでいたのでしょうか。
ふゆこ 私はこれまで2社で会社員を経験しているのですが、新卒で入った会社は昔気質(むかしかたぎ)の会社で、「若手の意見」が通らないことも多かったんです。やりたいことがあっても、企画が通らなければ挑戦すらできない。その状況にモヤモヤしていました。業績悪化で給料が下がったことをきっかけに、同業他社へ転職することにしたんです。
新しい会社は、仕事内容も働き方も前職と比べて効率的で、年収も150万円ほどアップしました。なのに、私のモヤモヤは転職してからもしばらくは解消されなくて。
――職場環境も給料も良くなったのに、どうしてでしょう?
ふゆこ ストレスの原因が、会社や同僚などの「自分以外」にあると思っていたんです。もちろん、私が新卒で入った会社のように、自分の力だけではどうにもならないこともあります。
でも、環境が好転してからもストレスを感じているのなら、それは自分の考え方に原因があるはず。そう思って自己分析してみたところ、会社や同僚に勝手に自分の理想を押し付けて期待して、勝手にイライラしていただけだった、と気付きました。