英王室が公開したキャサリン皇太子妃と子ども3人の写真が「加工」されていた可能性が浮上し、通信社は配信を撤回。その検証報道などが続いていたところ、キャサリン妃が「がんの治療中」であることを告白した。英国内ではキャサリン妃の勇気を称え、支援する声が広がっている。
ヘンリー王子とメーガン妃は「キャサリン妃と家族の健康と回復を祈っている」とのお見舞いの声明を発表したが、両王子の関係は「修復不能なレベル」とも言われる。なぜ病気の公表は遅れたのか、英王室では何が起きているのか? 在英ジャーナリストの木村正人氏が解説する。
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やつれた様子のキャサリン皇太子妃
[ロンドン発]1月に腹部手術を受け、公務から離れているキャサリン皇太子妃(42)が3月22日、がんで2月下旬から予防的な化学療法を受けていることを告白した。昨年のクリスマス以来、公の場から姿を消し、3月10日の母の日に公開された家族写真の「加工」によって、健康状態に対する憶測や“陰謀論”に拍車をかけた皇太子妃がようやく真実を語った。
A message from Catherine, The Princess of Wales pic.twitter.com/5LQT1qGarK
— The Prince and Princess of Wales (@KensingtonRoyal) March 22, 2024
2分20秒のビデオメッセージの皇太子妃は笑顔を見せたが、かなりやつれている。1月17日の発表では「腹部手術」だったのが「腹部の大手術」に変わっていたのが気がかりだ。「家族全員にとって、この数カ月は信じられないほど大変な時期だった」と皇太子妃は打ち明けた。
「当初がんではないと診断されていた。手術は成功したが、術後の検査でがんが見つかった。予防的な化学療法を受けるべきだとのアドバイスを受け、その初期段階にいる。大きなショックを受けた。ウィリアムと私は幼い子どもたちのためにできる限りのことをしてきた」
「治療を始めるために大手術から回復する時間を要した。ジョージ、シャーロット、ルイに適切な方法ですべてを説明し、私は大丈夫と安心させるのに時間がかかった。私は元気だし、心も体も精神も癒すことに集中することで日々強くなっている。ウィリアムがそばにいてくれる」