「多くの人々が、オオタニが自分の代わりに水原を使って賭博をしていたのではないかと疑問に感じている。水原の説明が変わったことや、ボウヤーが、水原の年収が30万~50万ドルにもかかわらず、信用枠を何ミリオンドルにも引き上げたことを考えると、それはありうる。オオタニが賭けをしていなかったとしたなら、ボウヤーは金は得られないと思うだろう」
同様の指摘はSNSでも見られる。「6桁の年収の水原が、胴元から得られるような信用枠ではない」「水原の年収で450万ドル(約6億7500万円)の信用枠を提供する胴元などいない」「年収たったの8万5000ドル(エンゼルス時代の水原氏の年収=約1275万円)なのに、2年間で450万ドルの借金をギャンブルで作った?」などの疑問の声だ。
もっとも、ボウヤー氏は、お金の送信元の名前が大谷選手であることを認識しており、お金が支払われる限りは、そのことについて、水原氏に質問しなかったとESPNが報じている。水原氏の背後にお金の送信元となっている大谷選手がいることから、水原氏は巨額な信用枠を得られていたと思われる。ボウヤー氏は大谷選手をいい金ヅルと睨んだのだろう。しかし、自身の金儲けのためか、周囲には大谷選手がクライアントであると話していたというから、あくどいこと極まりない。
なぜアメリカで憶測が飛び交うようになったのか?
こんな憶測が飛び交うのは、水原氏やドジャース側の話が急変したから。これに尽きる。ESPNのインタビューに対し、水原氏はあれほど詳細な説明をしたのに、翌日には、あれは全部ウソでした、ではファンたちが“そこには何か裏がある”と疑念を抱くのは当然のことだ。
水原氏の説明について、ESPNは22日、さらに詳細なインタビュー内容とタイムラインを紹介している。その中で、水原氏は借金苦のため大谷選手に助けを求めた経緯を赤裸々に吐露している。