その後、性病プリンセスは在籍店舗を次々と変更。都内のデリヘル→ホテヘル→チャイデリ(中国人向けのデリヘル)と移り、そのたびにSNS上で特定&拡散が行われ、ついには彼女を性病感染者と知りながらも店舗に紹介していたスカウトらしき人物も特定された。同業者からすれば、性病感染のまま働く嬢の存在は危険なので当然と言えば当然の流れである。
次は自分がプリンセスを指名したことのある客に当たることになるかもしれないと、二次感染を恐れる女性も相次いだ。
「いまのままなら、性病は増える一方でしょうね」
スカウトのマサト(仮名・28)が言う。
「性病になって高級ソープを出勤停止させられると、すぐに別のデリヘルに移るという子はいる。キャバクラに行ったって枕営業する子もいるし、パパ活なんて個人同士だから当たり前に高リスク。歌舞伎町や川崎、吉原だけじゃなくて、港区でも梅毒が流行っていると聞きます。
女の子を責める男は多いけど、客が性病をバラまいてることだってある。風俗嬢や客に、直近1ヵ月の性病検査表の提出を義務付けたりするしか方法はないと思います。でも、そんなことすれば売り上げは間違いなく落ちるから、店側はやりたがらない。いまのままなら、性病は増える一方でしょうね」
夜職の人のなかには金銭的に困窮しており、それらしい症状が出ていても生活のために働き続けているケースもある。梅毒をはじめとした性病を減らすためには、コロナ禍で習慣づいた手洗い・うがい・マスクに加え、定期的な性病検査もルーティン化する必要性があるだろう。
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