文春オンライン
【悲報】「脳トレで頭はよくならない!」脳科学の新常識が教える“不都合な真実”

【悲報】「脳トレで頭はよくならない!」脳科学の新常識が教える“不都合な真実”

『世界の最新メソッドを医学博士が一冊にまとめた 最強脳のつくり方大全』が教えてくれること #3

note

楽器、初めてのカードゲーム、太極拳などがおススメ

 では、「メンタル」と「身体的」いずれもどんな強度のトレーニングが必要なのか。こちらについても、ある程度の条件が明らかになってきています。

・強度――試行錯誤が必要な厳しいトレーニング
・努力――高い集中力を要するトレーニング
・練習――繰り返しと継続を要するトレーニング
・成功(報酬)――トレーニングに成功すればするほど、脳内で生き残る細胞が増える
・要求――新たな学習がおこなわれるような、脳にとって“難題”となるトレーニング

 どうやら簡単すぎてもいけないし、続けるのが難しそうな、高難度過ぎるものでもいけないようなのです。
 ただ、こういった条件にあてはまるトレーニングは、けっこういろいろあったりします。

ADVERTISEMENT

・楽器の演奏
・初めて体験するカードゲーム
・太極拳、ジャグリングなど、複雑でやったことのない身体的活動

©AFLO

 2014年の研究によれば、太極拳はマルチタスク能力や時間の管理能力などの実行機能が向上するだけでなく、脳の特定の領域の体積が増えることがわかっています。また、軽度認知障害の高齢者では、他の運動以上に太極拳をおこなうことで認知低下の速度が遅くなり、認知能力が向上する、という成果が出ています。

世界の最新メソッドを医学博士が一冊にまとめた 最強脳のつくり方大全

世界の最新メソッドを医学博士が一冊にまとめた 最強脳のつくり方大全

ジェームズ・グッドウィン ,森嶋 マリ

文藝春秋

2024年3月11日 発売

【悲報】「脳トレで頭はよくならない!」脳科学の新常識が教える“不都合な真実”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー