3月29日に最終回を迎えるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』(総合、月~土曜午前8時ほか)でヒロイン・福来スズ子(趣里)の新人マネージャー、柴本タケシを演じている俳優・三浦獠太(26)。「週刊文春」の単独インタビュー後編では、過去の印象的な出演作、憧れの脚本家や俳優、両親との「本当の関係」などについて語っている。

サッカーをやっていた時期も(事務所のHPより)

 三浦は1997年9月、東京都生まれ。2019年に『グランメゾン東京』(TBS系)で俳優デビュー。主な出演作に映画『彼女が好きなものは』(21年)、『未来への10カウント」(テレビ朝日系=22年)、『王様に捧ぐ薬指』(TBS系=23年)など。

 父はサッカー選手の三浦知良、母はモデルの三浦りさ子、弟は格闘家の三浦孝太。初の朝ドラ出演となった『ブギウギ』では、ドラマ終盤に登場し、ヒロインの新人マネージャー役を熱演し、大きな話題を呼んでいる。(全2回の2回目/前編を読む

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菅田将暉さんに怒られました(笑)

――俳優デビューは2019年の『グランメゾン東京』(TBS系)ですよね。

「『グランメゾン』がデビューなのか。あの時はまだ正式には事務所に所属してなかったので」

――研究生みたいな?

「そうですね。色々現場見学をしていて、ちょうど『グランメゾン』も現場見学に行かせて頂いて。マネージャーさんから『こういうとこで爪痕残すんだぞ』みたいなことだけは言われていたので、とりあえず一番前でめっちゃ頑張ってる風を装ってたんです。メモ帳片手にめっちゃ頑張って見学に来てるみたいな。メモに何も書いてないけど(笑)。そしたら、それを見ていたプロデューサーさんが『なんか頑張ってるからコックAっていう役があるよ』って。『出たいです!』と言ったら、 ちょっと出してもらえたっていう流れです」

――すぐチャンスをものにしましたね。

「現場見学で頑張ったら役がもらえると知ったんですけど、その後『コントがはじまる』(日本テレビ系)も現場見学に行かせて頂いた時に、同じように、 なんならもっとテンション上げ目で、赤い服を着て行ったんですよ。ちょっとでも目立とうと思って」

――全身、赤ですか?

「赤いジャケットに白のパンツかな」

――すごい派手ですね(笑)。

「見てもらおうと思って、頑張る姿を。そしたら菅田(将暉)さんに怒られました(笑)。『なんかちょっと目立ちすぎかな』って感じで。だからやりすぎは良くないんだなあって」

――菅田さんは微笑ましかったと思いますけどね。

演技力に定評がある菅田将暉 ©文藝春秋

「そうですね。僕は菅田さんに怒られて『うわあ、やっちまった』と思って、すごく反省してたんですけど、後日菅田さんがラジオでいじってくれたので、良かったなと」