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いつか宮藤官九郎さんの作品に出たい

――現在は映画の撮影中と伺っていますが、今後やってみたい役や作品はありますか?

「自分とはかけ離れたような殺人鬼とか悪い役など色々ありますが、そこにこだわりは無くて。僕はずっと宮藤官九郎さんが好きで、宮藤さんと長瀬智也さんに憧れています」

人気脚本家のクドカン ©文藝春秋

――それはどの作品を見て? 『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)ですか?

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「そうですね、僕が小さい頃から長瀬さんのドラマは欠かさず見ていて。事務所に入った時も、勉強で長瀬さんが出てる作品を全部見ている。ずっと憧れではありました。宮藤さんの『不適切にもほどがある!』もそうですし」

――是非出演したかったですね。

「そうですね。いつか、宮藤さんの作品に、というのは憧れであり、目標です」

TOKIO時代の長瀬 ©文藝春秋

――将来は長瀬さんみたいな俳優に?

「って言っていたんですけど、僕は長瀬智也にはなれないと思いました(笑)。それはネガティブなわけでもないし、変な意味でもなく、僕は長瀬智也ではないんだなっていう。長瀬さんは真っすぐで、一生懸命やって、あんなにカッコいいのに、ものすごくダサくて面白い」

――まさに『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(日本テレビ系)みたいな?

「そういうの見ると、僕は『明日も頑張ろう』と思えたので、そういう姿を見せられる俳優さん、一生懸命生きようって思わせてくれるような俳優さん。僕も今はちょっと三枚目の感じが強くなっちゃってるんですけど、そういう真っすぐな人間っていうのは憧れていますね」

どんな人間であろうと、一生懸命やるのは当たり前

――「自分は何なのか、俳優とは」ということを考えていたという話があったので、あえてお聞きしたいのですが、有名なご両親をお持ちの中、「二世」「七光り」という表現を見聞きする機会もあったと思います。それで色々考えるようになられたのかな、と。

「いや、そうでもないですね(笑)。もちろん、『やらなきゃ』というのはありますが、別にどんな人間であろうと、自分の仕事と向き合って一生懸命やるっていうのは当たり前だと思うので。だから、そこに何か特別なことは感じなかったですね」

カズがプレーするポルトガルで(りさ子のSNSより)

――それは意識的にですか。それとも無意識に?

「でも、割と小さい頃からそうだったので。自分が慣れちゃっているというか。もちろんサッカーをやっていてもよく言われるし(笑)」

――言われた時ってどういう風に感じてました?

「最初は嫌でしたし、今も別に多分、嫌だと思うんですよ。ただ、やることは変わらない。僕だったら1個1個の作品に向き合うだけなので。なんかそう思おうと思って。意識してる部分は多少あるかもしれません。でも、結構ポジティブとか言われるんですけど、そういうポジティブさとかは、なんか思おうと思えば思える! と信じてやってます」