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 そもそも、違法賭博の胴元に対する送金という非常にセンシティブなテーマのインタビューを、オオタニ陣営が水原氏に受けさせたこと自体に、球団の危機管理意識の欠如を感じる。

 それに、インタビューに先立ち、ドジャースの広報担当官は、なぜ、水原氏を介すことなく大谷選手本人に送金したかどうか事実確認をしなかったのか。おそらく、広報担当官には、水原氏の言うこと=大谷選手の言うこと、という甘い認識があったのだろう。それだけ2人は周囲から一心同体のような存在に見られていたと思われる。

 同メディアはまた、いずれバレる犯罪であるにもかかわらず、なぜ水原氏がこのような犯罪を企んだのかわからないと疑問を呈している。

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「彼は本当に、誰にも気づかれることなく、オオタニの銀行口座から450万ドルを引き出せると思っていたのか?」

「彼は本当に、誰もオオタニ選手本人には話を聞かないと思っていたのか?」

「彼は本当に、自分のしていることがバレるまで、放置していたのか?」

 といった疑問を投げかけつつ、「彼が、オオタニ選手が借金を肩代わりしてくれたことにしようと企んだことはあり得るが、それは逃げ切ることができない驚くべき企みだ」と述べている。

©時事通信社

 あくまで、筆者の想像の域を出ないことではあるが、水原氏には借金や送金の事実が大谷選手にバレた時は「借金の肩代わりをしたと口裏を合わせてほしい」と大谷選手に泣きつこうという甘えがあったのではないか。

 そして、賭博の借金のことを大谷選手に打ち明けたホテルで泣きついたものの、大谷選手の誠実さは、いくら相棒の水原氏の頼みと言えども、そんな口裏合わせに乗ることを許さず、代理人やドジャース関係者に伝えることにしたのではないか?

会見後も懐疑的なコメントが数多い

 ところで、アメリカの人々は、会見後、大谷選手に対する見方を変えたのだろうか? 残念ながら、変わったとは言い難い。「オオタニは潔白だ」「オオタニの言うことは理にかなっている。彼を信じる」という声はあるものの、相変わらず、会見前と同じ懐疑的なコメントが数多い。

「オオタニの口から出てくる言葉は一言も信じられない」「オオタニはウソをついている」と大谷選手の話を真っ向から否定する声や「スケープゴートになったイッペイはいくらもらったんだ」と水原選手はオオタニ陣営にお金で口封じされたのだと憶測する声や「お金がなくなっていたことに、オオタニが何年も気づいていなかったなんてあり得ない」といった疑念の声もまだある。