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出現率の高い「ハレンチ」「ペテン」「デタラメ」

 あとカタカナが多いのも特徴。「ハレンチ」「ペテン」「デタラメ」は出現率が高い。私は「ペテン」が好き。この言葉はもうゲンダイ師匠の紙面でしか見れないから。

「また安倍ペテン首相に騙されている国民 その先に待つ地獄」(2017年10月21日)

「共謀罪 安倍政権のペテンを糺す」(2017年5月11日)

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 たまに出てくるのが「ポンコツ」だ。

「ゾンビ議員に極右 小池代表『希望の党』はポンコツだらけ」(2017年9月25日)

「日本はいいカモ 米兵器は使い物にならないポンコツだらけ」(2017年11月8日)

「火だるま」「泥沼」「悪辣の極み」 ゲンダイ用語はいつも激しい

 どれも十分なインパクト。先日そのフレーズが久々に炸裂した。

「恐るべき隠蔽体質を生み出した 稲田元防衛相ポンコツ答弁」(4月6日)

 イヨ、待ってました!

 思わず掛け声をかけたくなるぶった切りではないか。ついでに「稲田さんお久しぶり」とも思う。素晴らしい見出しには主演も大切だとつくづく思う。

稲田朋美元防衛相 ©文藝春秋

 今回の防衛省の「日報」問題。存在しないはずの日報が「存在した」。南スーダンの日報に続いてまた出てきた。今の防衛省ならツチノコも探索すれば見つけそうな勢い。

いつもの稲田朋美が帰ってきた

 私は先ほど「稲田さんお久しぶり」と書いたが、最初に懐かしさを感じたのがこれ。

「稲田氏『怒り禁じ得ず』」(東京新聞 4月5日)

《稲田朋美元防衛相は四日、陸上自衛隊がイラク派遣部隊の日報の存在を昨年三月に確認しながら防衛相在任中の自身に報告がなかったことについて「今日聞いて本当に驚いた。怒りを禁じ得ない」と語った。》

「防衛省は隠蔽(いんぺい)体質と言われても仕方がない。組織改革をやってほしい」とも。

 懐かしい……。ついついみんながツッコミになってしまう稲田劇場ふたたびではないか。ここで聞こえるツッコミは「え、稲田さんが言う!?」だろうか。