1ページ目から読む
3/3ページ目

家宅捜索をした理由

 今回の家宅捜索について、東京地検の元検事・落合洋司弁護士は、こう解説する。

「東京女子医大や岩本理事長の自宅など、10数箇所におよぶ家宅捜索を一斉に行ったのは、警視庁捜査二課が、東京地検にも事前に相談して、大きな事件として立件できる見込みを得たからでしょう。

 知能犯事件の場合、まず容疑が確実な『入口事件』から着手して、重要な関係者から証言を引き出すなどの証拠を固めます。今回の捜査令状は、実態業務がない元職員に対する2000万円の報酬が、特別背任容疑だと聞いていますが、これが『入口事件』だとすると、警視庁はその先にあるもっと大きな金額の事件を、『本丸』と考えているはずです」

ADVERTISEMENT

証拠資料を運び出す警視庁の捜査員

 果たして、警視庁捜査二課が狙う「本丸」の事件とは? そして、今回の家宅捜索に至った背景と隠されていた「疑惑のスキーム」については、配信中の「週刊文春 電子版」で詳報している。 

文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。

※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。