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「年齢も重ねてきた等身大の自分を」“月9初主演”広瀬アリスが俳優・安藤政信の撮影で「週刊文春」グラビアに登場

source : 週刊文春 週刊文春Webオリジナル

genre : エンタメ, 芸能

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 2人がドラマの撮影現場で交わした話題の一つが、写真だった。俳優として多数の作品に出演する一方、写真家としても活動する安藤。20代の頃から写真の虜になり、時には親交のあるフォトグラファーのアシスタントを務めながらその腕を磨いてきた。

「ドラマの撮影現場で、安藤さんが撮ったライブの写真や女優の方々の写真を見せていただいたんです。それがすごくきれいで、自分も撮っていただきたいなと思って。だから今回、夢が叶ったという感じですね」(広瀬)

「現場ではアリスに『撮りたい』っていうことは伝えて。写ルンですで1枚だけ写真は撮らせてもらったんだけど、俺は現場ではそんなに写真を撮るタイプではないので。世界観を作って、自分の頭の中にあるシチュエーションとか設定みたいなのをきちんと決めて撮りたいと思っているから、だからこうして撮ることができてよかった」(安藤)

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 相思相愛だった2人の念願が叶ったこの撮影では、カットを撮り終えるごとに安藤と広瀬は時に笑顔で、そして時に真剣な顔つきで写真をチェックしていた。密にコミュニケーションを取って作品を作り上げる両者からは、俳優同士の親しさと表現者としての相性の良さを感じさせた。

撮影=松本輝一/文藝春秋

等身大の自分を自然体で…

 今回安藤が選んだロケーションは、和室も備えた洋館。「憂鬱な楽園」というテーマで作品づくりを続け、光と影を印象的に操ってきたフォトグラファー・安藤政信の作風にマッチする、落ち着いた色気が漂ってくるような撮影となった。広瀬にとっても、今までにない自分を出せた撮影になったという。2人に撮影の手ごたえを語ってもらった。

「これまでは元気な感じに写真を撮っていただくことが多かったんですけど、年齢も重ねてきたので。今回はちょっと大人っぽいというか。本当に等身大の自分を自然体で撮っていただけたのかなって思います」(広瀬)

「本当に綺麗なアリスを撮りたいなっていうのはずっと思っていて。色っぽく撮って、色っぽい雰囲気を作りたかった。別に肌を見せたり媚びた表情だったりする写真は好きじゃないんですけれど、彼女の中にある感情を写して、その雰囲気で色っぽい写真にすることができたと思います。役者ってその時に演じている役で感情が変化するものなんですが、今日のアリスは『マイ・セカンド・アオハル』の時の明るい感情より、ややシリアスな感情に寄っていたのかな。でもシリアスになりすぎないように、撮影では少しずつ調整してという感じでしたね」(安藤)