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「テレビ東京を退社するつもりはなかったですけれど…」福田典子(33)がベンチャー企業へ転職を決めた“令和時代の新しい働き方”

福田典子インタビュー#1

2024/04/20

genre : エンタメ, 芸能

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 ただ、逆にいえば、テレビ東京ですごく評価してもらえているポジションだから無理に会社を離れなくてもいいのかも、とも思いました。

 その後、色々考えているときに今の会社に声を掛けて頂いて、会社員をしながらフリーアナウンサーとして副業もしていい。しかも業務時間内でやっていいということでしたし、広報としての発信や、伝える力を求めてくださってお話が前に進みました。

 

「もったいない」って人が決めること?

――テレビ東京の退職について周りから「もったいない」と言われることもありましたか?

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福田 もったいない…「テレビ東京を辞めるって、どういうことか分かってる?」っていうのは、両親からものすごく言われました。元々福岡のRKB毎日放送を離れてテレビ東京に…しかも私は新卒でテレビ東京の試験に落ちているので、そこでまたご縁があって入らせて頂いて、テレビ東京で8年弱充実したアナウンサー人生を送らせてもらい、私が思ってること、やりたいことを汲み取ってチャレンジさせてもらえた感謝もたくさんあるんです。

 でも、もったいないって人が決めることではないと思いますし、悶々としたまま働くのもちょっと違うといいますか…。元サッカー日本代表の中田英寿さんの言葉ですけど、中田さんは29歳で現役を引退されていて「自分が楽しめるかどうかが一番大事で、周りがいうもったいないって何をもってもったいないって言ってるの?」と仰っているのを聞いて、やっぱり自分のことは自分で決めていいんだなって思いました。

 それに、これから楽しい仕事が待っているかもしれないし、この選択をできるチャンスをみすみす見逃すのももったいない。ちょうどキャリアについて考え始めたタイミングで声を掛けてもらったので、やっぱり今がベストなのかなって思えましたね。

 

就活をするまでアナウンサーになるとは思っていませんでした

――少し遡りますが、RKB毎日放送からテレビ東京に転職されたときも、かなり勇気を出した決断だったと聞いていますが、今回はいかがでしたか?

福田 たぶん1回辞めた経験があるから決断しやすかったのかもしれません。転職した先でどうなるか分からないですけど、そこを正解に近づけていくのは自分次第だなっていうのはテレビ東京に入ったときも思いましたし。新卒から11年同じ会社にいる人よりは、きっと決断しやすかったんじゃないかな、と思います。

――もともとアナウンサーから広報さんになる、というキャリアプランをお持ちだったのでしょうか?

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