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 私は10年後の目標みたいなのを立てるのが、すごく苦手なんですよね。その時々で自分の気持ちが変わるのも知っていますし、大きい目標に向かっていくよりも、目の前の一つ一つの仕事と向き合って、その先に自分の将来が積み重なってる方が自分のスタンスに合っている気がするんです。

 

RKB毎日放送とテレビ東京には感謝しかありません

――行動力も常に持ち続けていらっしゃる感じがします。

福田 同じチャンスって何度もないと思うんです。そのときに動けるか動けないかもあって、テレビ東京の中途採用のときも、RKB毎日放送で働いていたので応募するかどうかすごく悩みましたが、友達から「宝くじは買わないと当たらない」と言われましたし、そうした選択の連続だったと思います。もし、スムーズにいってないと思う方がいらっしゃるとするならば、何か要因があると思うんですよ。自分のモチベーションだったり心持ちだったり、周りとのふれあいとか。

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 まだやっていないなら誰かに企画書を出してみるとか、この人を頼ってみようとか。何か動くことで景色が変わるかもしれないですし、私はテレビ東京にいるときは結構そこはできる限り心がけて動けたのかなと思っていて、次に進めたような気はします。

 

局アナとしてやり残したことはありませんか?

――テレビ東京でやり残したことはないですか? 

福田 もっともっと周りに頼ればよかったって。皆さん優しいので頼ってきたとは思いますし、頼れる先輩ばかりなんですけど、送別会でいろいろな方々にお会いするじゃないですか。そのときに「この人ともっと話をしておけば良かった」と思うことも多々あったので、もっと皆さんとコミュニケーションをとって、話をしておけば良かったなと思うことはありました。ただ、仕事に関しては十分すぎるくらいチャンスを頂いて我儘にやらせてもらえたと思います。

 スポーツも報道も最後に出ていた『よじごじDays』でも毎週楽しくお仕事させて頂いて、何より『モヤさま』で退社ロケまでしてもらって本当に感謝しかありません。最後まで温かく送り出してくれましたし、これからはきっとSCOの広報としてご一緒させて頂く機会もあると思うので、テレビ東京の方々にご迷惑をおかけしないように、新しい仕事を頑張りたいと思います。

撮影 深野未季/文藝春秋