ブライダルサロン「ルアージュ」のお姫様オーナー・松本明子さんは、30代のときにド派手なお姫様スタイルへと覚醒。以来、「心斎橋のシンデレラ姫」として大阪の地で異彩を放ち続けている。

 見るからにゴージャス。座右の銘は「ハッピー」。心斎橋筋商店街を闊歩すると、写真撮影を求めて人が集まってくる。その様子は、まるで歩くパワースポットだ。「3つのことを心がければ、誰でもアゲアゲハッピーになれるんです♪」。その極意とはいかに――。(全2回の2回目/最初から読む)

「心斎橋のシンデレラ姫」こと松本明子さん ©文藝春秋/撮影:細田忠

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――アゲアゲハッピーを信条としているものの、さすがに離婚のときはショックだったと。

シンデレラ姫 離婚は、さすがに落ち込みました。つらいつらい日々でした。「厚化粧美人コンテスト」に出る前の頃の話で、姫が30代のときです。離婚を経験したことで、自分がやりたいことや自分の表現をどんどんやっていこうと思ったところもありました。

 自分でお金を稼いで生きていくことを考えたら、今までの状態ではいけないし、自分をどう作っていくかを考えましたよね。自分というものを確立しないと、お金って稼げません。

――たくましすぎます。

シンデレラ姫 見返してやりたいって気持ちもありました。でも、それだけだとハッピーになれない。一つの原動力としてはいいかもしれないけど、自分がやりたことで、自分をハッピーにしていくって気持ちがないといけませんよね。そういう気持ちがあったから、乗り越えられたんだと思います。おかげさまで今は毎日がハッピーですから(笑)。

90年代のシンデレラ姫

結婚式への思い

――ブライダル業界についても伺わせてください。昨今は、結婚をしない人が増えています。少子化による若者人口の減少や結婚に対する考え方の変化など、ブライダル業界には厳しい風が吹いていると思います。