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高見沢俊彦70歳に 「THE ALFEE」50周年…個性豊かな三人が「これだけ長く続けられた」理由とは?

4月17日は高見沢俊彦の誕生日

2024/04/17
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 3人組バンド・THE ALFEE(以下、アルフィー)の高見沢俊彦が、きょう4月17日、70歳の誕生日を迎えた。アルフィーでは坂崎幸之助も2日前にやはり70歳になったばかり。ちなみにいまひとりのメンバーである桜井賢(まさる)は坂崎・高見沢とは同学年ながら早生まれで、来年1月20日に70歳となる。

 アルフィーは3人が明治学院大学在学中の1973年に結成され、翌年、レコードデビューした。今年はそれから50周年という節目でもある。

高見沢俊彦 ©文藝春秋

3人の出会い

 高見沢は中学時代はバスケットに熱中していた。それが明治学院高校に入った1970年、レッド・ツェッペリンやT・レックスなどあいついで来日した海外のロックバンドを生で観て衝撃を受け、自分でもハードロックのバンドを結成する。高校の同級生には桜井がおり、こちらは「コンフィデンス」というフォークバンドを組んでいたが、ときどき顔を合わせる程度で話をしたことはなかったという。

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 桜井は当時を振り返っていわく《文化祭で、こっちはアコースティックで上品にビージーズなんかを演奏してるのに、高見沢は薄暗い部屋で真っ赤なギターを抱えて甲高い声で歌ってたんだよ。それ観て、「なにコレ!」とか思ってさ》(『週刊現代』2014年3月8日号)。高見沢もまた、《当時はロックは人気なくて、学園祭でライブやっても、桜井のクラスはいっぱいになるんだけど僕のクラスはガラガラで。だから敵対心を持ってましたよ(笑)》と冗談めかして語っている(『anan』2019年7月10日号)。

 そんな音楽性のまったく違う二人を結びつけたのが、都立高出身の坂崎である。坂崎は高校時代、吉田拓郎など日本のフォークにのめり込み、レコード会社のビクターが主催するアマチュアのフォーク・コンテストにソロで出場した。このとき優勝したのが、サイモン&ガーファンクルの「ボクサー」をカバーしたコンフィデンスで、坂崎は桜井のボーカルに「いい声してるなあ」と聞き惚れる。

アパートに誘われて…

 坂崎は桜井とこのあと、夏休みに偶然出会ってバンドの練習を見せてもらい、そこからいつのまにか自身もコンフィデンスの一員となっていた。大学も桜井と同じ明治学院に入ろうと、一念発起して勉強を始め、受験に合格する。この間、明治学院高校の文化祭で高見沢とも知り合っていた。

 大学入学後の5月、坂崎と高見沢はキャンパスでばったり会った。高見沢はこのとき音楽に見切りをつけ、父親と同じ教師にでもなろうかと思っていたらしい。しかし、坂崎と音楽の話をすると意外に趣味が似ているとわかった。そのまま彼のアパートに誘われ、二人でギターを弾きながらビートルズのナンバーを歌ったりするうち、ハーモニーの面白さに病みつきになる。