自民党議員なのに、まるで共産党のような演説
そもそも河野は真逆のことを主張していた。2014年4月、衆院外務委員会でアメリカの「核の傘」に対する政府の見解を問いただすなかで、まるで共産党のような演説をぶってしまう。
「政府はアメリカが言っていることを、そのまま後ろをついていくだけで、それでは、あの広島、長崎で亡くなった方に対して一体全体我々は何をやってきたのかということなんだと思います」
このころ、河野は反原発を提唱し、時に自民党や官僚の体質を批判することもあり、市民運動系の人たちからも人気があった。一方で、自民党内では変人扱いされていた。
文部科学省幹部の天下り問題では、「霞が関が、霞が関の問題をただ調査しただけでは、世の中の信頼は得られない。泥棒に泥棒の見張りをさせても、意味がないわけです」(2017年1月の衆議院予算委員会)と正論を吐いている。
しかし、最近の河野は父・河野洋平とは思想的に正反対のスタンスをとってアメリカ追従型のタカ派路線をひた走り、ネトウヨから歓迎されるまでになった。
慶應高校出身の国会議員は30人も
慶應神童政治家の迷言がやたら永田町をかけめぐる。
慶應高校出身の国会議員は30人もいるからだろう(『國會議員要覧 平成30年2月版』国政情報センター)。これは断トツの1位だ。2位は創価高校11人、3位は筑波大学附属駒場高校と開成高校の9人)。それゆえ、慶應神童迷言が目立ってしまう。