慌てたパパは、その場で…
「パパは美人局だと思ったのか、慌ててその場から逃げていきました。彼氏は泣きながら『なんでこんなことするの?』と問い詰めてきました。その姿を見て、私もさすがに悪いなと思って、そこでもうパパと会わない約束をしたんです」
しかし、一度上げた生活レベルを今さら下げられるはずもない。中川さんはすぐにパパ活を再開した。そして、パパ活をごまかしながら、27歳で彼氏と結婚。その後、妊娠・出産などがあり、中川さんはバイトもやめ、一時はパパ活も休止して専業主婦になった。とはいえ、夫の給料だけでは、毎月の美容代が捻出できない。
「肌管理や体型維持のために、定期的なメンテナンスは不可欠です。シワ予防や小顔のためのボトックス注射代、エステ代など、毎月10万円前後。子育てしながら収入を得るために、一番タイパ(タイムパフォーマンス)がいいのはパパ活しかないと思ったんです」
暴言を吐く夫に「そもそも稼いでこないお前が悪い!」と応戦
中川さんは30歳でパパ活を再開。25~26歳だと年齢を偽ってプロフィールを設定し、アプリや交際クラブで相手を見つけ、子供は親やベビーシッターに預けてパパ活に勤しんでいたという。
「家族にバレないように平日のお昼や、夫の外出中にパパ活するようにしていたんですが、やっぱり急に羽振りが良くなったので怪しまれてしまって……。『まさかとは思うけど、パパ活とかしてないよね? スマホの中身を全部見せろ!』と問い詰められ、またバレちゃいました」
しかし、怒り狂って中川さんの行動を責め立てる夫に対し、中川さんも応戦した。
「そもそも、私がパパ活なんてしないでも満足して生活できるぐらい稼いでこないお前が悪い! 結婚する時に絶対幸せにするって言ったくせに! じゃあ、私が綺麗じゃなくなってもいいの? お前が『可愛い、可愛い』って私に言えるのは、私がパパ活して稼いだお金のおかげなんだよ! こんな私が嫌なら、もう離婚すれば? ただ、親権は絶対に渡さないから。パパ活はしていても、育児放棄はしてないし!」
中川さんの勢いに気圧された夫は、一気にトーンダウン。「離婚だけはしたくない」と号泣し、「少し冷静に考えたい」とその日は部屋にこもって出てこなかったそう。
翌日、仕事から帰ってきた夫は晴れやかな顔で中川さんにこう告げた。
「パパ活の件はもうわかった。子供と離れたくないし、離婚だけはやっぱりしたくない。浮気も不倫もパパ活も、もうみなみちゃんの好きにしていいよ。俺たちも、セカンドパートナー制度を取り入れよう!」
こうして中川さんは、現在も夫公認でパパ活をしている。
「もともと夫に対しては気持ちが冷め切っていたし、関係は倦怠期そのものでした。夫は育児も家事も手伝ってくれないくせに、子供の成長が遅いのは私のせいだとか、もっと美味しいご飯が食べたいとか文句ばかり。休日も仕事関係の外出ばかりで、どこにも連れていってくれない。生活費だって毎月10万円ぐらいしかくれないから、パパ活をしなかったらやりくりが大変なんです。
嫉妬深かった夫が、まさか『セカンドパートナー制』なんて言い出すなんて、びっくりしたけど、それで納得してくれているならいいかな。子供が成人するまでは、私も離婚したくないので、この関係を続けます」