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「結婚すると思っていた彼女がまさか……」

 一方、池田隼也さん(仮名・31歳)は、交際中の彼女のパパ活を知ってしまった過去がある。

 都内の証券会社に勤める池田さんは、若い頃の伊勢谷友介を思わせる長身のイケメン。街を歩けば女性から声をかけられることもあるというプレイボーイの彼だが「人生で最も愛して、結婚すると思っていた彼女がまさか……」と、悲痛な胸の内を語ってくれた。

「彼女とは社会人になりたてくらいのときに合コンで出会い、意気投合。ほどなくして付き合いました。同い年で話も合うし、(音楽ユニット・YOASOBIのボーカルの)ikuraちゃんをギャルっぽくした感じの見た目や、ちょっと気が強いところがタイプでした」

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 しかし、2年ほど付き合った頃、徐々に彼女の言動に怪しさを感じるようになった。きっかけは「炊飯器」だ。

「彼女が『パパに炊飯器買ってもらったの』って言ってきたんです。聞けば、8万円近くする炊飯器でした。値段に少し驚きましたが、彼女の実家はいわゆるその土地の名家で、金持ち。それならあり得なくないなと思い、『いいお父さんだね。一緒に美味しいご飯を食べられるね』とかって返事をしたんです」

※写真はイメージ ©beauty box/イメージマート

 彼女の両親とも仲が良かった池田さんは、度々向こうの実家に行き、食事をともにすることも多かった。ある日の食事会でも、彼女が席を外したタイミングで「炊飯器、ありがとうございます」と義父に伝えたという。しかし……。

「お義父さんは『え? なんのこと?』とまったく身に覚えのない様子。これはヤバいと思い、『すみません、勘違いでした』とその場はやり過ごしました。そのことについて彼女を追及することはせず、自分の聞き間違いかもと思うようにしました」

彼女のブランド品に違和感を覚えた

 ただ、一度抱いたわだかまりは池田さんの中に渦巻き続け、それまで気にしなかったことにも目が行くようになる。

「彼女は一般企業の正社員でしたが、給料の割にはブランドのバッグや服が多いなと。そうこうしているとき、冬のある日のデートで彼女はモンクレールのダウンコートを着てきました。僕は『めっちゃ可愛いじゃん。いくらぐらいしたの?』と聞きました。すると、彼女は急に態度を変えて『何が? 値段言ったら買ってくれるわけ? なんでそんなこと聞くの?』とキレ出したんです。

 キレる意味がわかりませんでしたが、とりあえず『変な質問してごめんね』と平謝りして、その場は収めました。調べてみると、ダウンの価格はおよそ30万円。気軽に買えるものではないので、彼女の反応から誰かからの貢ぎ物なんだろうなと。限りなく黒に近いグレーだと感じました」

 そして、グレーだった疑惑が真っ黒に変わる日が訪れる。