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すぐに別れを切り出さなかったワケ

 しかし、嘔吐するほど耐え難い事実を知っても、まだ彼女への愛情はなくならず、池田さんはすぐに別れを切り出さなかった。「なんとか彼女を“更生”させよう」と思ったのだ。

「現場を押さえて、事実を突き止めて突撃してやろうと。それで、探偵事務所に相談しました。そしたら探偵事務所のスタッフからこう諭されたんです。『不貞行為で探偵を使うのは、結婚している方がほとんどで、訴訟の材料にしたいという目的です。池田さんは結婚してないんですよね? え? 更生させたい? そんな人いませんよ』と」

 それでも池田さんは「いいんです。いくらなら張り込んでくれますか⁉︎」と引かなかった。「そこまで言うなら……」とスタッフが見積もりを出すと……。

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「『1週間の張り込みで約90万円ですね』と言われました。『いやいや、さすがに無理です、払えません』と冷静になり、彼女への熱がサーッと冷めました。その後、彼女へは訳も告げず、別れを切り出しました。『俺に嘘ついてることあるよね?』と最後に聞いてみましたが、『は? なんのこと?』とシラを切るばかり。正直に言ってくれたら、別れないつもりだったんですけどね」

パパ活発覚の“後遺症”がある

 彼女との一件があってから数年、池田さんに交際相手ができたことはない。そこにはパパ活発覚の“後遺症”があるという。

「女性と付き合う流れになったとしても、どこかで『この子もパパ活してるんじゃないか?』と過去がフラッシュバックしてしまうんです。なので、付き合うまでの一歩が踏み出せないんです。『キミ、パパ活してる?』なんて聞けないですからね。

 お金の稼ぎ方は人それぞれなので、パパ活という行為自体は否定しません。元カノにもなにか事情があったのかもしれませんし。ただ、パートナーにパパ活をされた側は深く傷つく場合もあるということをパパ活をしている人たちには知ってほしいですね」

 今回の2つのケースから、他人事ではないと感じた人も少なくないのではないだろうか。