文春オンライン
「さらっちゃうよ~」“宝島夫妻殺害事件”全身イレズミの黒幕と36歳“第6の男”のホントの関係性「拉致監禁にはバレないコツがある」《重要証言》

「さらっちゃうよ~」“宝島夫妻殺害事件”全身イレズミの黒幕と36歳“第6の男”のホントの関係性「拉致監禁にはバレないコツがある」《重要証言》

note

 ところが、捜査関係者によると、

「前田は事件への関与を否定。それどころか、襲撃現場となった空き家で『男に襲われて、逃げた』という趣旨の供述をしている」

 もっとも、「本当に襲われたなら110番通報するのが普通だが、前田は通報していない。供述には不自然な点がある」(同前)と、捜査本部は慎重に調べを進めている。

ADVERTISEMENT

中学校時代の前田亮容疑者

「バレない拉致監禁のコツを教えてあげようか?」

 そんな中、週刊文春は前田の行きつけの飲食店関係者の証言を入手した。前田は同店をハイペースで利用していたが、事件が起きた4月15日の数日前から足が途絶えた。次に来店したのは4月下旬。同店関係者によると前田は、

「(宝島事件で)自分が疑われた」「事情聴取されていたので連絡がつかなかったんだ」

 などと自ら切り出したという。その後、唐突に、

「日本には年間8万人の行方不明者がいる」「その中には拉致監禁されて殺されているけど、バレていないのがいる」「バレない拉致監禁のコツを教えてあげようか?」

 などと語ったという。

3月ごろまではウイスキーをボトルでチビチビ飲んでいた

「挙句の果てには女性店員に向かって『さらっちゃうよ~』なんて冗談っぽく言っていて、店員はドン引きしていました。前田さんはそんなことを言う人じゃなかったんですが……。それだけじゃない。警察の動向についてもすごく気にしていた様子でした」(同店関係者)

 結局それが最後の来店になったという。

関連記事