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この時に制定された条まであるルールをいくつか紹介すると、
「ベースは4つ、二塁と本塁間、一塁と三塁間は共に42ペース(約38.4メートル)」
「3つのアウトで攻守交代」
「上手投げの禁止」
「一塁線、三塁線の外側に飛んだ打球はファールとする」
「走者がボールに触れたらアウト。しかし、野手が走者にボールをぶつけることは禁止」
など、現在のルールブックに大きな影響を残していることが窺(うかが)える。一方で、
「21点先取したチームが勝利」
「ファールはストライクにならない」
「ワンバウンド捕球はアウト」
「ボールはカウントされない」
など、現在のルールブックからは消えたものも存在する。
カートライトがアメリカの野球殿堂入りを果たす
1846年6月19日、ニュージャージー州ホーボーケンにあるエリシアンフィールドで行われた、ニッカーボッカー・ベースボール・クラブ対ニューヨーク・ナイン戦が初めて「ニッカーボッカー・ルール」で行われ、公式に記録された最初の野球の試合とされている。この試合では、カートライトが主審を務め、23対1でナインが勝利した記録が残されている。
現在も受け継がれるルールブックの原案、原点を作り上げたカートライトは、その功績を讃(たた)えられ「現代野球の父」として1938年にアメリカの野球殿堂入りを果たした。