「今振り返ってみると、ボクはダイエットやボディメイクに挑戦することをとおして、少しは“ひとりの人間”として成長できたような気もしています」
ダイエットと動画配信を続けることで、137キロあった体重を半分の68.5キロまでに減量することに成功したYouTuberのルイボス氏。彼が厳しいダイエットで得た「貴重な経験」とは? 初の著書『痩せたら世界が優しく見えた。』(KADOKAWA)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)
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応援してくれる人が少しずつ増えてきた
当初は、まったくゼロといってもいいほど反応はありませんでした。それは当然だったかもしれません。デブのダイエットなんて、誰も見たいなんて思わないでしょう。
でも結果的には正解でした。ルイボスチャンネルを続けているうちに、応援してくれる人が少しずつ増えてきたのです。
それが大きな励みになりました。応援してくれている人たちからたくさんの元気をもらって、うれしくなり、さらにがんばろうという気持ちになって今まで続いています。
またそれと同時に、太っていることで悩んでいる人や、気分が落ちている人からの相談が、増えてきました。それにともない、「自分を見て少しでもがんばろうと思ってもらえるようになること」も大きな目標のひとつになっていきました。
そのために、これからも筋トレやダイエットを続けてボディメイクして、ボディビルダーとして高みを目指していくつもりです。
ボクにとって、その努力は「太っていた昔の自分を救うこと」と、「自分の人生を肯定すること」につながります。そしてまた、過去のボクと同じように肥満に悩んでいる人の励みになるかもしれません。
「ルイボスがあそこまでやれるんなら、自分にもできる!! 少しでもがんばろう」
そう思ってもらえる人間になるため、「これからも楽しみながら、がんばりたい」と思っています。
もちろん、ボクはダイエットの専門家ではありませんし、何度も失敗を繰り返しています。あくまで自分の体験を語ることしかできません。
そういう意味では、本書はダイエットのハウツー本ではありません。中には間違っていることもあるかもしれません。みなさんといっしょに、情報を共有することで、正しいダイエットとボディメイクを学んでいきたいと思っています。
また、今振り返ってみると、ボクはダイエットやボディメイクに挑戦することをとおして、少しは“ひとりの人間”として成長できたような気もしています。
以前のボクは、まわりの人の視線を避けるように身をひそめ、ただただ流されるままに生きていました。