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性的に奔放なプレイガールのジェイミーを演じるのはマーガレット・クアリーで、真面目なマリアンを演じるのはタミル人とスイス人のミックスであるオーストラリアの女優ジェラルディン・ヴィスワナサン。
後者のコメディセンスについては知っていたが、今回はどちらかというと受けの演技で、弾けているのはクアリーの方だ。そこに攻撃的なジェイミーの元恋人の警官を演じるビーニー・フェルドスタインが加わる。
別れる際にジェイミーが彼女に押しつけていく犬の名前が“アリス・B・トクラス”なのがおかしい。作家ガートルード・スタインの生涯のパートナーとして知られた女性だ。
女性キャラクターはほぼ全員レズビアン
中心となる3人以外の女性キャラクターも、ほぼ全員がレズビアンだ。何せ、ペンシルバニア州ピッツバーグからフロリダ州タラハシまで、主人公2人が寄るのはレズビアン・バーばかり。
女子サッカー選手からバイカー風のマスキュリンな女性まで、個性豊かな顔ぶれで、別に異性愛者がいなくても物語が成立すると分かる。B級ソフトコアポルノ監督ドリス・ウィッシュマンなどの作風を意識したというチープな演出も楽しい。