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オチの馬鹿馬鹿しさには力が抜けるはずだ。でも…

 更に、旅の途中で70年代のようなサイケデリックな映像がインサートされて、謎が謎を呼ぶ。これが誰のビジョンか後半明らかになるが、オチの馬鹿馬鹿しさには力が抜けるはずだ。でも、これでいいのだ。

 同性愛者をめぐる映画が悲劇的でシリアスなだけではつまらない。こんなコメディだって必要なはずだ。

©2023 Focus Features. LLC.

『ドライブアウェイ・ドールズ』
INTRODUCTION
『ノーカントリー』(07年)でアカデミー賞作品賞&監督賞を受賞した“コーエン兄弟”の弟、イーサン・コーエン監督の最新作。単独監督を務めるのが初となる今作では、妻のトリシア・クックと共同で脚本・製作を手がけた。
 コーエンとクックが「お互いにアイデアを言い合いながら作り上げた」といい、『哀れなるものたち』(23年)に出演するマーガレット・クアリーや、『オッペンハイマー』(23年)に出演するマット・デイモンなど実力派俳優らが個性豊かな演技を見せる。

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STORY
 ガールフレンドと破局したばかりの自由奔放なジェイミーと、自分の殻を破れずにいる友人のマリアンは、ドライブアウェイ(車の配送)のアルバイトをしながら目的地のフロリダ州タラハシーへ向かう。
 しかし、手配してもらった車には、謎のスーツケースが入っていた。スーツケースを取り戻そうとするギャングに追われながら、ドライブ旅行を続けるジェイミーとマリアン。スリル満点&予測不能なアメリカ縦断ドライブのたどり着く先とは─?

STAFF & CAST
監督:イーサン・コーエン/脚本・製作:イーサン・コーエン、トリシア・クック/出演:マーガレット・クアリー、ジェラルディン・ヴィスワナサン、ビーニー・フェルドスタイン、コールマン・ドミンゴ、ペドロ・パスカル、ビル・キャンプ、マット・デイモン、マイリー・サイラス/2024年/アメリカ/85分/配給:パルコ ユニバーサル映画/6月7日公開