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4月に起こった海上自衛隊SH-60K哨戒ヘリ2機による墜落事故もそうや。月明りもない漆黒の海面近くを敵潜水艦を追い求め低空で近接編隊飛行続ける場合も実戦ではでてくるであろう。
訓練が訓練で終わればよいが、我が国周囲に存在する3つの核保有国
さて、今年の総火演は日中ほとんど姿を見せなかった霊峰富士が夜間射撃が始まる直前に勇姿を現した。照明弾に照らされたその麓の標的に155mm、120mm、105mmという砲弾に混じり機関銃弾までもが閃光とともに闇を切り裂く彗星のごとく色鮮やかな曳光を描きながら、着弾しては炎と轟音をあげる。
今にも富士山が噴火始めんが如くである。これを一般に公開せんなんてなんともったいない。花火大会のように一人1万円くらいとって公開したら、空母2隻くらいあっと言う間に建造できるはずや。
もちろんこれらの訓練が訓練だけに終わり、これら兵器が実際わが国土で使われないことにこしたことはない。そのための外交、政治である。
しかし21世紀にもなって相手が国防に充分な備えがないと見るや、ためらわず隣国へ攻め込み、国土や住民を蹂躙するのをためらわない国が、我が国周囲に4つ存在するのである。そして、そのうちの3つが核兵器保有国である。
撮影 宮嶋茂樹