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 そういう意味では相馬(勇起)はカタールW杯など経験がある選手ですが、途中から出てきてパンチの効いたプレーを見せて、結果を出し、彼らとの差を見せつけた。代表では何度もチャンスを与えられることはないから、出た時に結果を残さないと生き残れない。鈴木や川村は、そこを理解してプレーしていたのかなと……。

――今回、2次予選を終えて、何か課題が見えましたか。

 クロスボールへの対応の甘さが気になりました。最初はマークについているけど、最終的には相手をフリーにしているんです。シリア戦では相手のヘディングがうまく当たらなくてミスしてくれたからよかったけど、質の高いセンターFWがいたら一発でやられるシーンでした。それに、クロスボールに対してディフェンダーがかぶってしまっているシーンも多かった。ゾーンで守っているのか、人についているのか、はっきりしなかったので、ここは最終予選に向けて修正していくべきポイントです。

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森保一監督 ©JMPA

「彼のバックアップがいない」森保ジャパンの課題とは?

――9月からいよいよ最終予選が始まります。パリ五輪がその前にありますが、U23日本代表からA代表に入ってくるのを期待する選手はいますか。

 GKの小久保玲央ブライアンは、背丈があって技術が高く、運動能力もあって楽しみな選手です。彼がU23日本代表に入って、ディフェンスの安定感が増したのは間違いない。同時期に行われているU23日本代表の活動がなければ、A代表に選ばれていたんじゃないかなと思いますね。

 あとは、藤田譲瑠チマもA代表に入ってくる選手でしょう。技術と運動能力が高く、視野が広いし、キャプテンシーもある。ボランチには遠藤(航)、守田(英正)、田中(碧)がいるけど、藤田は自分でドリブルして相手を崩すことができるし、パスも出せる。守備ではプレッシングが早いし、1対1の対応も強い。遠藤・守田・田中のそれぞれの良さを併せ持っている選手なので、個人的にはすごく期待しています。

――最終予選に向けて、何か不安なところはありますか。