一人息子が小学1年生のとき、2005年にセクシー女優デビュー。以来、およそ20年にわたって第一線で活躍を続ける翔田千里氏。現在よりも日陰のイメージが強かったアダルト業界に飛び込むことに周囲からの反対、本人の中での葛藤はなかったのか。

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「AV女優やっているよ」

――デビュー当時、お子さんは小学1年生とのことでしたが、どのような家庭環境だったのでしょうか。

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翔田千里(以下、翔田) 旦那とはミレニアム離婚。2000年に別れていました。息子が2歳のときですね。それから二人で暮らしてきました。

――となると、いまお子さんは26歳になるかと思うのですが、お母さんのお仕事についてはご存知なのでしょうか。

翔田 「AV女優やっているよ」「AV業界で働いているよ」というのは昔から言っているので、知っていますね。出演作のサンプルだったり、グラビアが掲載されている雑誌を見せたりして、「こういうのに出てるんだよ~」とか喋っていたんです。

 それが具体的にどういうものなのか、どれくらい理解していたのかっていうのはわからないんですけど、息子は小学校4年生くらいから携帯を持っているので、調べようと思えば、いつでも調べられるかなと。

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――具体的に息子さんから何か言われたことはあるのでしょうか。

翔田 2013年くらい、なので、息子が15歳の頃に、私の写真集が本屋さんに並ぶことになって「もうこれ以上有名にはならないで……」って言われました(笑)。

 当時、コンビニで売られている成人誌がよく熟女を取り上げていて、その表紙を私が担当することがあったんですが、友だちとその棚の前に行くのも嫌だったみたいです。

 ただ、その頃、息子から「ぼくを育ててくれてありがとう。あなたはお父さんの役もお母さんの役もやってくれて」と感謝を伝えられもしているんです。今も一緒にライブに行ったりしていて、仲良くやっていますよ。

――ご両親の反応はどうだったのでしょうか。世代的に、アダルト業界への偏見が根強く残っているかと想像してしまうのですが……。