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たるんだ頬、目の下のクマ…熟女バーで働く40代を熱演

「監督に『太ってくれ』と言われれば、限界まで太ってみせ、障がい者を演じるとなれば、障がい者施設に取材を重ねて役に挑む。“憑依型”の女優で、役柄に合わせて私服まで変わることがあるほど。そんな役作りに対する姿勢と高い演技力が評判になり、業界では“難役請負人”との呼び声も高い」(芸能記者)

『アンメット ある脳外科医の日記』で激変した姿を見せた池脇(公式HPより)

 そんな池脇のストイックさが如実に表れたのが、2021年の深夜ドラマ『その女、ジルバ』(フジテレビ系)だろう。

「仕事も恋愛もうまくいかない女性が、熟女バーでのバイトを通して明るく変貌を遂げていく…という物語。監督から言われたわけではないそうですが、話が進むにつれて綺麗になっていく主人公を表現するために、池脇は肌のケアをせず、姿勢を悪くして生活し、あえて老けてみえる役作りをして撮影に挑んだ。40代の生々しい姿を映しつつ、希望を描いた同作は女性たちの共感を得て、同ドラマ枠では最高視聴率となる6.3%をたたき出した」(同前)

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「その女、ジルバ」でリアル40代を演じる池脇千鶴(「その女、ジルバ」公式サイトより)

 むくんでたるんだ頬に、目の下のクマ……。9年ぶりの主演ドラマにもかかわらず、あえて老けこんだ姿を晒した池脇だが、抵抗はなかったようだ。

「女性誌のインタビューで『美しくありたいと思ったことがない』と語っているように、美容には無頓着。私生活はほとんどすっぴんで過ごし、化粧水すらつけないこともある。好きなものはラーメン、お菓子、それにお酒(笑)。愛読書は『酒のほそ道』(※ラズウェル細木氏の人気酒飲みグルメ漫画)だそうです。放っておいたら太ってしまうタイプなので、撮影前にヨガで調整するのがルーティンだそうですが、今回の『アンメット』では娘の闘病を支える母という設定上、くたびれた雰囲気を出すためにあえて老けて見える表情や体型づくりを心掛けたのかもしれませんね」(同前)