110坪で4LDK、光熱費は15万円…豪邸への驚くべき“こだわり”
――野村邸の広さと価格って。
野村 110坪の2階建てで、2億4000万円。建築家と一緒にデザインして、凝りましたね。車が2台入るシャッター付きのガレージもあったし、庭はすべて芝生で、ゴルフのアプローチが打てるぐらいの広さで。
――そういう家って、どんな間取りなんですか。
野村 4LDKで、リビングが50畳以上ありましたね。家具とか調度品も凝って、リビングにル・コルビュジエのソファとか置いてました。
家を建てたのは、おふくろと暮らしたいのもあって。その頃には、両親は離婚していて、おふくろは浅草のあたりで仕事をしながら1人で暮らしていたんです。それで「もう仕事を辞めて、俺のところで一緒に住まない?」って言って、2人で暮らしたんですよ。
――家があまりにも大きいと維持費も大変そうですが。
野村 光熱費だけで15万円はいってました。お風呂場も全面タイルの造作で広いのにしたら、メチャクチャ寒いんですよ。冬なんて湯船に入って温まっても、お風呂場から出る頃には体が冷えちゃってる(笑)。
友人に総額1億円以上のお金を貸してしまった経緯
――さすがにローンですよね。
野村 頭金を1億で入れて、20年ローンで。だけど、利息が高かったから、月に100万以上は返済してましたね。それでも「払えるだろうな」って余裕だったんだけど、30代なかばで仕事が減ってくるんですよ。30代なかばって、役者的に中途半端な年齢だからニーズが無いんですよね。
そういう状況にも関わらず、人にお金を貸しちゃう。
――どんな理由で、貸したのですか。
野村 貸したのは、すべて友人だったんですよ。「不動産を買いたい」と相談されて、「月末には返すから」ってことで5000万を貸して。別の友人には事業を始めるからと言われて1000万円、また別の友人には「自分がやってる店がピンチで」なんて頼まれて運営資金として1000万。結局、1億円以上は貸しちゃってますね。
僕も信用しきっていたし、緩いというのかな。やっぱり、友達だと思ってたから「いいよ」って。そういうのが男気だと考えてたし、困ってる様子を見せられちゃうとね。返済なんかも、口約束で済ませてたしね。
――では、30代なかばが暗黒期。
野村 役者の仕事だけでなく、コマーシャルもどんどん減ったし、お金はあったのにそれも貸しちゃって。家のローンも残っているし、毎月100万以上の返済に光熱費もあるでしょ。僕、1999年に34歳で結婚して、少ししてから1人目の子供が出来て、2人目も出来て。
そうなると、お金の面でキツくなってきますよね。